メッシの慈善活動が「屈辱」?! エジプトで論争に

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28日、『Ahram』は「アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの慈善活動が、エジプトで論争を引き起こした」と報じた。

サウジアラビアの放送局MBCで土曜日に放送された『Yes, I am a famous』においてインタビューに応えたリオネル・メッシは、最後に自身のスパイクをチャリティーに提供することを発表した。

しかし、この行為に対してエジプト議会のメンバーでもあり、TVプレゼンターも務めているサイード・ハサシーンは、自身の番組で強烈な批判を加えた。

サイード・ハサシーン

「我々エジプト人は、この7千年の歴史の中で、これほどまでの屈辱を与えられたことはない! 私はこの靴でメッシを殴りたい。

(靴を脱いで)これは私の靴だ。(それを投げ捨てて)私は、これをアルゼンチンに寄付しよう」

また、この番組ではエジプトサッカー連盟の広報を務めているアズーミー・ミガヒード氏に電話をかけたところ、その返答も非常に厳しい批判だった。

アズーミー・ミガヒード
エジプトサッカー連盟広報)

「我々の貧しい人々は、メッシを必要としていない。靴は彼のためのものだ。

私は混乱している。メッシが我々を辱めようとしているのであればね。我々は彼の靴など必要としていない。そして、我々はユダヤ人やイスラエルからのチャリティなど必要ない。

その靴はアルゼンチンの人々に渡すべきだ。その国は貧困に満ちているだろう」

しかし、その一方で、同時にリオネル・メッシの行為を擁護する者も。

これらの激しい反応を見た元エジプト代表FWアハマド・ホッサム“ミド”は、自身のツイッターで以下のように投稿。サッカー選手がスパイクを提供することの重要性を考えてくれと語った。

アハマド・ホッサム“ミド”

「あれは彼が持っている最も大事なものだ。作家にとって大事なものはペンだ。サッカー選手にとってはスパイクだ。

リオネル・メッシに対して向けられている冤罪が止まることを願っている」

また、当の『Yes, I am a famous』のインタビュアーを務めたマナ・アル・シャールカウィーも以下のようにコメントし、そもそもエジプトに寄付するという話でもないと批判に応答している。

マナ・アル・シャールカウィー
(メッシのインタビュアー)

「(メッシに対する批判は)完全に間違っています。我々の番組の方針は、ゲストからお土産を頂き、チャリティーオークションにかけることです。

私は全く驚いています。我々はエジプトに渡すとも言っていませんし、他の国の名前も挙げていません。なぜ彼がエジプトにプレゼントすることになっているのでしょうか? そんなことは言ったことがありません」