中国のルーターメーカーであるTP-Linkが、世界で初めて60GHz帯(ミリ波帯)を用いた無線通信規格「802.11ad(WiGig)」対応のマルチバンドルーター「Talon AD7200」をCES 2016で発表しました。近距離に限り、最大4.6Gbpsの超高速ワイヤレス通信が可能になるとのことです。

TP-LINK® Unveils World’s First 802.11ad Router - Welcome to TP-LINK

http://www.tp-link.us/news-details-16352.html



TP-Link unveils world’s first 802.11ad WiGig router | Ars Technica UK

http://arstechnica.co.uk/gadgets/2016/01/tp-link-unveils-worlds-first-802-11ad-wigig-router/



TP-Linkが発表したWiGigルーター「Talon AD7200」は、2016年初頭にアメリカで発売予定で、Ars Technica UKによると価格は250ドル(約3万円)以下になる見込み。最大4.6Gbpsの60GHz(WiGig)だけでなく、最大800Mbpsの2.4GHz、最大1733Mbpsの5GHzに対応。「802.11ad」だけでなく「802.11a/b/g/n/ac」までカバーしているため、近距離でしか使用できないWiGigの使用範囲外でも、ワイヤレス通信が可能です。

Talon AD7200は4×4本のフラットアンテナを搭載しており、クアルコムの子会社であるアセロス・コミュニケーションズ「MU-MIMO」のビームフォーミング技術により、1台のルーターで同時複数接続でも高速通信を得ることができるとのこと。さらに4口のギガビット・イーサネットポートや、2口のUSB 3.0ポートを搭載しているなど、ハイエンドルーターとしての機能を備えています。

TP-Linkによると、4KのHD画質動画を約4分でダウンロードできるほか、数千枚の写真ファイルを無線を通じてわずか5秒でストレージ機器などに転送可能とのこと。



なお、PC Watchによると、CES 2016のクアルコムのブースでは、NECとエレコムが共同開発中のWiGigルーターも展示されており、今後はWiGigに対応したマルチバンドルーターが徐々に増えていくことになりそうです。

【イベントレポート】NECとエレコムがIEEE 802.11ad対応ルーターを展示 〜急速に立ち上がる60GHzの高速通信ソリューション - PC Watch

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20160108_738138.html