群馬県安中市で、エミューが目撃されました――。そんな情報が2015年11月22日、群馬県警察が運営する「上州くん安全・安心メール」で発表された。

野生化したエミューが群馬に...(Dirklaudioさん撮影、flickrより)

ダチョウによく似た大型鳥類のエミューは、野生ではオーストラリア全域の草原や砂漠地帯にしか生息していない。体長は大きいもので2メートルを超え、飛ぶことはできないが走る力は強く、最高時速は70キロ近くまで達するという。

そんなエミューが、なぜか「群馬」に突如出没したのだ。

「さすがはグンマー」「グンマーさん通常運転」

報道によれば、安中署の警官らが捕獲を試みたが失敗。エミューはそのまま逃走し、周囲の山林に姿を消したという。まさに「未開の地・グンマー」のネタを体現するようなこの出来事に、ネットは大盛り上がり。ツイッターには、以下のような投稿が相次いで寄せられた。

しかし、このエミューはどこから逃げてきたのだろうか。これまで知られていなかったが、「実は以前より群馬の山中にはエミューが生息していた」という説はロマンのある話だが、さすがに現実的ではないだろう。

目撃現場からおよそ10キロ離れた、富岡市の「群馬サファリパーク」がエミューを飼育している。だが、同園に問い合わせたところ「うちで飼育しているエミューではありません」との回答だった。近隣には、ほかにエミューを飼育している動物園は存在しないよう。本当に、どこからやって来たのだろうか。

同園の職員は、「みなさんが考えているよりも、個人でエミューを飼っている人は多いんですよ。おそらく、そのうちの1匹が逃げたのでしょう」と推測しているが......。

24日14時現在、逃走中のエミューが捕獲されたという報道は出ていない。