いま欧州リーグで活躍している日本人選手といえば、間違いなくドイツ・ブンデスリーガ、ハノーファー96の清武弘嗣選手だろう。

移籍以来すっかり話題から遠のいていた清武選手だが、ここ1ヶ月の目覚しい活躍でアッという間に欧州リーグでもっとも勢いのある日本人選手となった。

清武選手の劇的な復活のきっかけとなったのは、9節のドルトムント戦で勝利を決めたフリーキックだ。続く10節のフランクフルト戦でのアシスト、そして先週末のヘルタ戦では1アシスト1ゴールと、毎回勝利を決定付ける得点にからみ、ブンデスリーガ公式のマン・オブ・ザ・マッチを3週連続で獲得している。

さらに、ブンデスリーガのベストイレブンに続き、欧州のベストイレブンにも選出されている。清武選手と同じポジションではレアル・マドリードのクロース選手、クリスチアーノ・ロナウド選手、バイエルン・ミュンヘンのミュラー選手が並んで選出されていることを考えると、清武選手は現在欧州でもっとも好調なミッドフィルダーとして、誰もが認める存在になったということだ。

現在評価うなぎのぼりの清武選手だが、ここのところ日本代表に選出されていない。海外のサッカーフォーラムでは「日本代表のサイドの選手として、清武がいつも選考漏れしているのが信じられない」「代表に選出されないなんて馬鹿げてる」と、アギーレ監督の選考に疑問の声があがっており、清武の活躍が欧州でも大きなインパクトを残していることが伺える。

今回の日本代表には召集されなかった清武だが、来年のアジアカップを前にぜひ代表復帰してもらいたいところだ。