ウェブ化する世界最古のオークション・ハウス:サザビーズ、eBayと提携

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サザビーズがeBayと提携し、美術品などを誰もがオークションできるウェブプラットフォームを立ち上げることになった。

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美術品などの高級オークション会社として有名なサザビーズが、ネットオークション大手のeBayと提携して、美術品や収集品、アンティークなどを、どこからでも競り落とすことができるウェブプラットフォームを立ち上げることになった。

このプラットフォームでは、サザビーズのオークションの様子が、eBayサイトの専用セクションで全世界にストリーミング中継される。このセクションでは、「稀少で、ほかでは見られない極上の美術品や収集品のコレクターのために新しく考案された体験」が提供されるという。後日、eBayの競売技術と決済システムを利用したオンライン専用販売機能が追加される予定だ。

サザビーズによると、オークションへのネット経由での参加は増加しており、2013年にはサザビーズの手掛けるオークションの17%にネット経由での参加があった。オンラインで購入された商品は、2013年には前年比で36%急増しているという。

一方、eBayを利用している買い手は現在1億4,500万人で、サザビーズにとっては、品物をオンラインで競り合うことに慣れている潜在的消費者が膨大に存在しているのは明らかだ。

有名なアート・アンティークフェアを開催する「TEFAFマーストリヒト」が今年発表した世界の美術品市場に関する報告書によると、世界の美術品市場は2013年に約650億ドル(約6兆5,700億円)規模に達したとされており、美術品のオンライン販売額は、2020年までに130億ドルになるとも推定されている(ただし、美術品のオンライン市場は、その他のぜいたく品によってもたらされる平均額をはるかに下回っているという)。

一方、ライヴァルである競売会社のクリスティーズでは、自社のオンライン事業拡大のために、これまでに5,000万ドルを注ぎ込んだと伝えられている。オンライン専用オークションの数を増やしてリニューアルしたウェブサイトが10月に立ち上げられる予定だ。

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