試合 :キャピタルワンカップ 準決勝 2nd.leg
開催日:2014年1月22日
結果 :マンチェスター・ユナイテッド勝利(但し準決勝としてはサンダーランド勝利)
スコア:「2−1(1PK2)」
得点者:エヴァンス バーズリー エルナンデス


【 マンチェスター・ユナイテッド 】

FW エルナンデス
MF 香川真司 ウェルベック ヤヌセイ
MF キャリック フレッチャー
DF ビュットナー エヴァンス スモーリング ラファエル
GK デ・ヘア

FW エルナンデス
MF ウェルベック 香川真司 ヤヌセイ
MF キャリック フレッチャー
DF ビュットナー エヴァンス スモーリング ラファエル
GK デ・ヘア

FW エルナンデス
MF ヤヌセイ ウェルベック バレンシア
MF キャリック フレッチャー
DF エヴラ エヴァンス スモーリング ラファエル
GK デ・ヘア


香川は左SHでスタメン出場。1トップのエルナンデスとトップ下のウェルベックが起点を作り出せず、香川が左サイドから中央へ移動してプレイする事で攻撃を組み立てていたが、前半の終盤あたりになるとウェルベックと香川はポジションチェンジし、後半からは、香川がトップ下、ウェルベックが左SH、という配置に変わっていた。ところが、後半16分、モイズは香川に代えてバレンシアを投入し、再びウェルベックをトップ下へと戻す。確かに、後半になってからのトップ下香川はフィジカルコンタクトで苦しむようにはなっていたが、それでもまだ質のある動きは見せていたし疲労もそれほど感じさせなかったし、交代させる必要を強くは感じなかった。

結局、香川と交代で入ったバレンシアのパフォーマンス自体は悪くなかったが、ウェルベックをトップ下へと戻しても、前半のそうであった時と同じようにウェルベックはあまり起点とはなれず、モイズは、フィジカルで負けない事を重視し過ぎて、あるいは、サイドの選手は典型的なサイドアタッカーである事を重視し過ぎて、そうである事が正しいと盲信してしまっているように思う。この試合では、香川とヤヌセイは良いコンビネーションを何度も見せていたし、フレッチャーが決めてくれれば香川のアシストとなった決定的なチャンスもあったし、後半になってからも攻撃の起点を何回か作っていたし、やはり香川を下げる必要性は無かったのではないだろうか。

さて、これでキャピタルワンカップも準決勝で敗退し、マンチェスター・ユナイテッドとそのファンはモイズに対してどこまで我慢できるだろうか? 今のマンチェスター・ユナイテッドの低迷の全てがモイズのせいではないとは言え、かと言って采配や選手起用やチーム作りに良さが見られるわけでもなく、まだCLでは可能性を残してるとは言っても先行きはかなり不安であるし、個人的には、これ以上チームが悪くなる前に、この先にチームが空中分解を起こしてしまう前に、マンチェスター・ユナイテッドは早い決断を下した方が良いのではないかと思う。正直、暫定監督としてのファーガソンの復帰というのも、冗談ではなくやって欲しいと思うぐらいだ。