台東県で飛行中の軽飛行機から女子大生が飛び降り自殺する事件が起きた。警察の調べによれば、女子大生は上空約100メートル地点で突然、安全ベルトとヘルメットをはずすとそのまま空へ身を投げたという。『蘋果日報』が伝えた。

死亡したのは、台北市に住む21歳の女子大生。友人と2人で台東県を訪れていた女子大生は、宿泊先の民宿のオーナーが2人乗り軽飛行機を所有していることを知り、「乗せてほしい」と頼んだ。オーナーは営業許可や飛行許可もないことから一度は断ったものの、女子大生が「今日は私の誕生日なんです」と懇願してきたため、しぶしぶ承諾したという。

7月31日午前6時50分、オーナーは女子大生を乗せて飛行。その後10分もたたないうちに、女子大生は安全ベルトをはずした。異変に気づいたオーナーは後ろを向いて止めようとしたが、間に合わなかったそうだ。

女子大生が乗っていた座席部分には、「驚かせてしまい申し訳ありません」とオーナーに向けたと思われるメモが残されており、宿泊していた部屋からは父親宛ての遺書も見つかったことから、警察は自殺と断定した。またオーナーには、違法に客を乗せた「民航法」違反及び業務上過失致死罪の責任が追及されるということだ。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)