長友佑都が左膝の外側半月板を損傷し、手術するか否か、少なくとも6月4日のW杯最終予選対オーストラリア戦やコンフェデ杯には欠場する可能性が高いという。3月にヨルダンに負けた際、本田圭佑と長友の不在が大きく響いたのは間違いない。プレーのみならず、精神的な面でも彼ら2人の存在は今の代表チームにとって大きいものになっている。サポーターがオーストラリア戦を心配する声が出るのも分かる。

ただ、ちょっと待ってほしい。冷静に考えれば、そもそも、2人が欠けただけであたふたしてしまう状態がおかしいよね。だって、代表チームだよ? その責任は他でもない、監督にある。確かに彼ら2人の能力は抜けているかもしれないけど、いないとダメになってしまう、というのでは、監督のチーム作りが失敗していると認めているようなものだ。

何のために毎年たくさんの親善試合が組まれているのか。いろいろな選手、組み合わせ、オプションを試す舞台は無数にあったはずだよ。しかしそれをせずに、メンバーを固定化してきたことで、極めて柔軟性のないチームになってしまった。今の代表は、岡田ジャパン時代から何か上積みできているのかな?
 
外国人監督は、日本に出稼ぎに来ている。彼らの目的は、日本サッカーのレベルアップではなく、プロの監督としてお金を稼いで帰ることだ。確実に計算できるメンバーを毎試合同じように並べて、勝利給を稼ぐのだ。数年先を見据えてのメンバー起用などする気がないんだよ。
 
それを咎めるのは強化委員の仕事のはずだけど、監督に任せて、あとはVIP席から眺めて給料を受け取るだけ。任命責任というものがあるはずなのだけど、惨敗したジーコジャパン時代に強化委員長を務めていた人間が出世する組織だから、望むべくもない。
 
日本のサッカーには、本当に本田しかいないのか? 長友しかいないのか? そんなことはないよね。今の中村俊輔は代表レベルかそれ以上だと思うけどね。優秀な人材、調子がいい選手は、Jリーグにたくさんいるよ。それでも、ザッケローニ監督は盲目的に欧州視察に飛ぶ。見にいく選手はいつも同じ。僕はおかしいと思うのだけど、みんなはどう思っているのかな?