中国製戦闘爆撃機JH−7「飛豹」がポッドをつり下げている様子を撮影した写真が、このほどネット上で公開された。写真を分析すると、これは電子戦用ポッドのようだ。中国はJH−7をベースとして、米国のEA−6BやEA−18Gに類似する電子戦機を開発したとする情報が伝わっている。電子戦用ポッドをつり下げたJH−7は、ネットユーザーに「電子豹」と形容されている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供、中国の戦闘爆撃機JH−7「飛豹」)

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 中国製戦闘爆撃機JH−7「飛豹」がポッドをつり下げている様子を撮影した写真が、このほどネット上で公開された。写真を分析すると、これは電子戦用ポッドのようだ。中国はJH−7をベースとして、米国のEA−6BやEA−18Gに類似する電子戦機を開発したとする情報が伝わっている。電子戦用ポッドをつり下げたJH−7は、ネットユーザーに「電子豹」と形容されている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

■「中国の戦闘機」写真特集

 海外軍事アナリストは、中国空軍はロシア製Kh−31対レーダーミサイルをすでに獲得し、国産化を実現したと指摘した。中国はすでに中国製のH−6爆撃機やJH−7などに、国産化されたKh−31対レーダーミサイルを搭載しており、かつ戦闘力を形成しているというのだ。

 この情報が正確かどうかはさておき、JH−7の武器搭載能力と作戦半径は、F/A−18の水準に近づいている。JH−7がAN/ASQ−213に類似するポッドを搭載でき、かつ適した電子戦用ポッドと組み合わせたならば、高い防空・抑制能力を持つだろう。

 JH−7は「殲轟−7」(NATOコードは「ヒラメ」)とも呼ばれる、西安飛機製造集団と603研究所が共同開発し製造した戦闘爆撃機だ。主に敵地の攻撃、および海上・陸上目標物の攻撃に用いられ、超音速飛行が可能だ。同機は1973年に開発を開始し、1988年に初の試験飛行に成功し、1998年に珠海エアショーで初公開された。改良版のJH−7Aは、2004年に公開された。(編集担当:米原裕子)(写真は「CNSPHOTO」提供、中国の戦闘爆撃機JH−7「飛豹」)