ところで、オリックスは春季キャンプ最大の「懸案事項」が解決したね。球場バックネット裏のトイレに温水洗浄便座がついた。岡田彰布監督(54)は「ウソ! ウォシュレットついたんか」と喜んだのもつかの間、肝心のコンセントがないと知って「なんや、使えんのやん」と落胆。その後、電源工事が行われることになり、監督はニコニコ顔になった。

 新外国人の4番候補・李イ・デホ大浩(29)は大柄で入団会見時の体重が130キロあった。その後、140キロまで増えたため、岡田監督が10キロ減量指令を出しました。結果、15キロもしぼってキャンプに現れた。監督は「10キロは言うたけどなぁ。そら、痩せすぎよ」と苦笑い。

 李は日本を踏み台にして、メジャー入りを狙っている。韓国のメディアには「ダルビッシュの球を打ちたい」と答えています。

 ダルビッシュが抜けた日本ハムは、栗山英樹監督(50)が就任。2年目の斎藤佑樹(23)は1月25日、自主トレを公開した。球団広報が報道各社に、11時開始と通知していたんだが‥‥。

 ところが斎藤は勝手に10時にスタートしたんですよね。それだけなら練習意欲旺盛ということで感心すべきことですが、なんと11時には終了してしまった。これにはまったく取材できなかった社もあり、大ブーイングが飛びましたよ。

 斎藤は中日・山本昌と同じ、鳥取のスポーツジム「ワールドウィング」でも自主トレをやりましたが、これがもうひどかった。昌は普通に取材を受けているのに、昌の写真を撮る際に、斎藤が後ろに写り込んでしまう。それはダメということで、斎藤の所属事務所スタッフらしき人物が、いちいちクレームをつけてくるんです。昌が斎藤について話したコメントも暗に使うな、と。もちろん、それに対する斎藤のコメントもないです。

 取材上は、斎藤はそこにいなかったことになっている。トレーニング風景を見ることはできるけど、話を聞けず、写真に写ってもいけない。何サマのつもりだろう、と。

 しかし、キャンプでの斎藤の評価は高いです。ブルペンでの直球は、早実3年時の「全盛期」に戻った印象。課題だった左足の体重移動もできていました。

 ダルビッシュの呪縛から解き放たれたからだろう。

 昨年はダルからたびたびアドバイスを受けても、ただ聞くだけで実行せず、ダルが見放してしまった。険悪な関係だったそのダルがいなくなり、伸び伸びしているように見えます。

 まぁ、実行しなかったのは、規格外のダルのメニューをこなす体力がなかったからでもありますが。

 ダルビッシュが抜けた穴にと、ヤル気になったという声もあります。

 「開幕投手という夢はある」と口にしただけに、今シーズンが見ものだね。