レオナルド監督の後任を探しているインテル。候補に浮上したシニシャ・ミハイロビッチ監督は、新シーズンもフィオレンティーナのベンチにとどまりそうだ。同監督は18日夜、続投希望の声明を発表した。

元チリ代表監督のマルセロ・ビエルサ氏も候補から外れ、イングランドサッカー協会がファビオ・カペッロ監督のことを手放さない中で、「仕事の週末」(モラッティ会長)はポルトのアンドレ・ビラス=ボアス監督に集中することになると見られる。だが、モラッティ会長はまだ熟慮しているようだ。元ブラジル代表のドゥンガ氏、元パレルモのデリオ・ロッシ氏、元ジェノアのジャンピエロ・ガスペリーニ氏にもチャンスがある。

一方で、ポルトガルからは、ビラス=ボアス監督に関して、インテルにとってネガティブなニュースが届けられている。同監督の代理人であるカルロス・ゴンサルバス氏が、ポルトガル『レコルド』に対し、インテルとのコンタクトを否定するとともに、イタリアのメディアが報じた同監督のインテル行きを「意味のないこと」だと一蹴したのである。

さらに、同代理人は、ビラス=ボラス監督がすでにバカンスからポルトガルへ戻っており、新シーズンに向けたポルトの正式なお披露目から10日前も前に、仕事をスタートすることを明らかにしている。

ただし、モラッティ会長がこの解決策に確信を持っているのなら、これによってビラス=ボアス監督の招へいが実現できないという意味ではない。むしろ、すでに両者がコンタクトを取ったという話も浮上している。実際、18日午後には、インテルのマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)がポルトガル入りしたことが分かっている。

なお、インテルのエルネスト・パオリッロ代表取締役は18日、「新指揮官について大きな関心がアツ遭っているのは分かっている。だが、長く待つ必要はないよ。1週間のうちに、君ら(メディア)も知ることになるだろうからね。現時点では多くを語れない。大きなニュースはないからだ」とコメント。「新監督を待ちつつ、いずれにしてもマーケットは動いている。インテルに才能ある若手を連れてくるためにね」と話している。