六本木ヒルズが東電に電力提供、都市ガス燃料の自前発電設備を保有。

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森ビルは3月17日、東北地方太平洋沖地震の影響による電力供給力不足への懸念を受け、六本木ヒルズにある自前の発電設備から東京電力に電力を提供すると発表した。

六本木ヒルズは都市ガスを燃料とする独自のエネルギープラントを保有しており、これにより、域内の電力供給を行っている。現在、東京電力管内では需給逼迫により「計画停電」に踏み切っているが、この設備は「電気による電力制限の影響を受けることなく、極めて安定的な電力供給が可能」だという。

電力を提供する期間は3月18日から31日まで。ただし、東京電力と協議の上、4月1日以降も継続していく見込みだ。供給時間は24時間で、6時から20時までは4,000kW(=一般家庭約1,100世帯分に相当)、20時から6時までは3,000kWの予定。

なお、森ビルは六本木ヒルズを含めた全施設(約100棟)で、景観・装飾照明の取りやめ、商業施設の営業時間短縮、トイレ手洗器給湯の取りやめ、エレベータ運転台数の削減、駐車場給気ファンの停止など、大まかに14項目の節電対応を実施している。