ローマとラツィオは19日、コッパ・イタリア5回戦で今季2度目のダービーマッチを迎える。ローマはリーグ前節のチェゼーナ戦で途中交代を快く受け止めなかったヴチニッチに関する騒動が続いている状態だ。だが、クラウディオ・ラニエリ監督は前日会見で、これに終止符を打とうとしている。

「ちょっと突然口論しただけで、それで終わりだよ。彼は100%、ローマに残る。ミルコと話をする必要はなかった。私のドレッシングルームは常にオープンで、彼が望めば話をするよ。彼は、監督とクラブが彼のことを望んでいると理解しなければいけない。確実に彼は残留するさ」

「(交代に立腹した)理由は彼に聞いてくれ。私は監督であり、全員が私の選択を受け入れなければいけない。そうでなければ、ローマのためにならないんだ。こういうことが起きたとき、考えなければいけないのは私ではなく、クラブなんだよ。選手たちはそれを知っている」

「おそらく、彼が怒りをあらわにしたのは、うまくやりたいという意欲が強かったからだろう。どの選手もスクデット争いに加わりたいと思っている。試合はラスト15分で決まるもので、クオリティーがある選手たちがいるチームには、さらなるチャンスがあるんだ」

「だが、不満などはないよ。ドレッシングルームは明るいし、熱意もある。選手たちはよく練習しているし、私は問題ないと思っている」

一方、ラニエリ監督はダービーについて、次のようにコメントしている。

「勝ちたい。勝利を期待している。誰が活躍するか? チーム全体さ。ダービーはダービーだ。監督があまり話す必要のない試合の一つだよ。選手たちはすでに自分たちで気合を入れている。落ち着いており、気迫をみなぎらせ、準備を整えているんだ。我々はあらゆる準備をしている。PKも含めてね。ダービーではどちらが有利かなど存在しない。我々もラツィオも今はうまくやっており、ともに勝つために全力を尽くすだろう」

ラツィオがスクデットに値するかどうか尋ねられると、ラニエリ監督は次のように答えた。

「ラツィオがやっていることに興味はない。ローマはスクデットを狙う4、5チームの一つであり、最後までそこにいたいと思っているよ。我々はできるだけ勝ち進みたいと願っている。リーグ戦でもコッパ・イタリアでも、そしてチャンピオンズリーグでもね」