アメリカの経済誌『フォーブス』によると、ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ・オーナーは、クラブ売却を考慮していないようだ。

ミラン売却の噂は、これまでに何度も伝えられている。しかし、オンライン版『フォーブス』でスポーツ&ビジネスのアナリストであるマイク・オザニアン氏が指摘したところによると、「ベルルスコーニはミラン売却の準備をしていない」とのことだ。

『フォーブス』はミランのバランスシートを分析し、「ベルルスコーニは直近3年で、ミランに3億ユーロ(約330億円)以上の投資をしている。赤字を補うため、そして選手の給与支払いを保証するためだ。クラブは昨シーズンの純損益を980万ユーロ(約11億円)と記している。ポジティブなキャッシュフローは2900万ユーロ(約32億円)で、この数字であれば、イタリアメディアが伝えたような早急なクラブ売却が必要とは言えない」としている。

そのため、『フォーブス』は、ミランがクラブ売却に動いているという噂が事実ではないとみている。オザニアン氏は、「ここ2カ月のミラン売却の噂は、ただのメディアの憶測だろう」と締めくくった。