食事前に水を2杯飲むとやせるという研究結果が発表される
1日3回の食事すべてにおいて、食事前に水をコップ2杯分飲んでおくと体重を減らす効果があるそうです。
この食事前に水を飲めば体重減の効果があるというのは、実験結果では中年以上の年齢の人に限られているものの、もっと若い人でも効果が出る可能性があり、トンデモではなく、ちゃんと実験して効果が確認された初のケースになるそうです。
詳細は以下から。
Drinking Water Proven to Help Weight Loss : Discovery News
これはバージニア工科大の栄養研究者であるブレンダ・デービー氏がボストンで行われた全米化学協会の会合で発表したもので、3ヶ月間、中年および高齢者に限定して約3ヶ月間実験した結果明らかになったもので、水を飲まなかったグループよりも水を毎食事前に飲んだグループの方が5ポンド(約2.2キロ)ほど体重が減少したそうです。さらにこの水を飲む習慣を続けたところ、1年が経過した時点でもリバウンドすることなく体重をそのまま維持できたとのこと。
最初の発見は2008年に同僚と共に発表され、そのときの調査では朝食の30分前に2杯の水を飲んだ高齢者グループと、食事の前に水を飲んでいなかったグループとを比べた結果、水を飲んでいたグループの方が約75キロカロリー(あるいは全体の13%)ほど食べる量が少なくなることがわかったとのこと。このグループは両方とも太り過ぎか肥満の人々で構成されており、まだ食べたり無いなと思ったらいつでも食べて良いとされていたもの。
この研究結果をもとにして55才から75才の間の被験者をターゲットにして、1日あたり1200〜1500キロカロリーを摂取するように命じ、さらにこのうち半分がランダムに3食すべての前に16オンス(約450cc)の水を飲むように割り当てられました。12週間後に水を飲むグループは平均して15.5ポンド(約7キロ)減り、水を飲んでいない方のグループは11ポンド(約4.9キロ)減りました。水を飲んでいる方が大体44%ほどよりやせていく、という結果です。
原因としては、恐らく年を取るとともに胃腸管はからっぽになるまでよりゆっくり時間がかかるようになるため、飲んだ水が体の中でより長く永続することになり、それが充足感に結びつくかもしれないとしています。そのため、若い人の場合は胃腸感が空っぽになるまでの時間が短く、効果が薄いのではないかと予想されていますが、ある研究結果によると、1日当たり1リットル以上の水を1年間飲んでいる若い人の方がそうでない人よりも体重が減少することがわかっているそうです。
さらにある研究によれば、水を飲むことによって新陳代謝が押し上げられて、より多くの熱を生産するためにより多くのカロリーを消費するのが体重減少の原因かも知れず、あるいは、より多くの水を飲むことによってもっと高いカロリーの砂糖まみれの清涼飲料水を飲む機会を減らしているのが原因かも知れないそうです。
いずれにせよ、食事前に水を飲むことによってダイエットできるという研究結果が出てきたというのはある意味画期的です。
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