大阪府の橋下徹知事は就任後初めてとなる政治資金パーティーを開催する予定だ。6月16日に大阪市内で行い、「政治とカネ」問題を考慮して企業や団体へはパーティー券を販売しない方針。


同パーティーは立食形式で行い、会費は1万円で、最大2千人の参加を見込んでいる。
太田房江前知事が”高額講演料問題”で3選立候補を断念した経緯もあり、橋下知事は「企業や団体からは政治資金を一切受け付けない」と明言しており、同パーティーも券の販売は個人に限るようだ。
知事戦で支えてくれた自民、公明党の府議や国会議員も招く予定だが、対立候補を擁立した民主党の府議団幹部も招待する考えもあるという。

太田前知事の問題とは、
”太田知事が中小企業経営者の任意団体「関西企業経営懇談会」の会合で1回50万から100万円の講演料を受け取っていたことが2007年11月に発覚した問題で、会員企業13社と5年間で約32億円の工事請負契約を結んでいたことを同月20日に府が公表した。知事は陳謝して、退職後に総額883万円の講演料を府に寄付するとした。”
というものだった。

橋下徹知事は就任前の講演会では1回あたり、150万円程度の
講演料を受けていたという。
橋下知事は後援会組織などを持たず、政治活動資金は個人の所得で賄っているのが現状だ。
「選挙時に事務所の壁にはられる『為書(ためがき)』を送るなどでも1本10万円程度の費用がかかる。事務連絡をとってもらうにも、事務員を雇うための人件費がかかる」
と資金の調達が必要であると知事は話す。
公務外で出演するテレビ番組の出演料や講演料を政治資金に充てる考えもあるが、太田前知事の件もあるため慎重に検討したいとしていた。

今回資金調達としてまず、パーティーを企画したようだ。

(編集部:TAKESHI)