【前園真聖コラム】第228回「サウジアラビア戦で見つかった日本の課題」
正直に言えば、サウジアラビア戦は思っていた以上に難しい試合でした。ボールのポゼッションでもここまで圧倒されるとは思っていませんでしたし、相手のペースが長居時間続きました。
ただ日本は粘り強かったと思います。セットプレーで得点が取れたというのも、日本が試合巧者だったということです。冨安健洋はゴールもしっかりと決めましたし、守備でも安定感をもたらしました。守備的な時間が長かった中で、みんなが落ち着き、慌てずにすんだということが勝利の大きな要因でしょう。
ですが、こういう展開になったときの課題も見つかりました。それは日本のカウンターが不発だったことです。カウンターを仕掛けるチャンスがなかったということではありません。何度か相手守備陣の裏に抜け出すことはありました。でもそのチャンスを決められず、また意識してカウンターを仕掛けることが少なかったと思います。
もしカウンターの精度がもっとよければ追加点を挙げて楽に試合を進められたでしょうし、決定機をつくるだけでも相手の守備ラインを下げさせるので、守備も楽になります。
たとえば今後イランと当たるとしたら、サウジアラビア戦と同じような展開になることも予想されます。そのとき、守備一辺倒にならず、逆襲速攻から点が取れるか。森保ジャパンが成長するには必要な戦術だと僕は思います。
ただ日本は粘り強かったと思います。セットプレーで得点が取れたというのも、日本が試合巧者だったということです。冨安健洋はゴールもしっかりと決めましたし、守備でも安定感をもたらしました。守備的な時間が長かった中で、みんなが落ち着き、慌てずにすんだということが勝利の大きな要因でしょう。
もしカウンターの精度がもっとよければ追加点を挙げて楽に試合を進められたでしょうし、決定機をつくるだけでも相手の守備ラインを下げさせるので、守備も楽になります。
たとえば今後イランと当たるとしたら、サウジアラビア戦と同じような展開になることも予想されます。そのとき、守備一辺倒にならず、逆襲速攻から点が取れるか。森保ジャパンが成長するには必要な戦術だと僕は思います。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。