忠烈祠の衛兵のパフォーマンスに見入る観光客ら=資料写真=軍聞社提供

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(台北 19日 中央社)台北市警察局は19日、市内の忠烈祠で日本人観光客の財布を盗んだとして、中国籍の男を逮捕したと発表した。男は2016年以降、観光の名目で台湾を10回訪れ、主に日本人観光客をターゲットにスリを行っていたと供述しているという。

警察によれば6月9日午前、忠烈祠で衛兵交代式が行われていた最中、男は日本人男性が写真撮影に夢中になっているのを見計らい、ウエストポーチから財布を盗んだ。男はその際、タオルで隠すようにしていたという。警戒中の捜査員が犯行の一部始終を目撃し、男を現行犯逮捕した。

近日、忠烈祠をはじめ、故宮博物院や龍山寺、台北101、士林夜市、饒河街夜市など市内の観光名所では、日本人観光客のスリ被害が相次いでいる。警察は、引き続き常習犯の監視や張り込みなどの捜査を行い、台北の治安維持に努めるとしている。

(黄麗芸/編集:名切千絵)