小学校に入学したらキャリアメールからPCメールに移行? PTAのメアド交換で見えた小学生ママのスマホ事情とは

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新学期を迎える春は出会いの多い季節である。子どもが小学校に上がれば、子どもが新しい友だちと出会うだけでなく、親同士も新しい出会いが待っている。特に最近なにかと話題のPTAでも、新しい知り合いと連絡先を交換する機会も増える。

筆者も子どもが小学校に進学し、PTAの役員をすることになり委員会に出席した。出席した人数も多かったため、各人の連絡先を記入する用紙が回ってきて、手書きでメールアドレスと電話番号を書くことになった。

子どもが幼稚園時代は、フィーチャーフォンを持っている人も多かったため、迷惑メールフィルター対策でキャリアメールを使用していた。今回も、メールが届かなければ困るので、キャリアメールを記入するつもりでいた。

しかし、いざ、自分のアドレスを記入する前にほかの人のアドレスを見たところ驚いた。
筆者が予想していたよりもPCメールのアドレスを記入している人が多かったのである。

自分以外にもこれだけPCメールで連絡がとれる人がいるのであれば、今回は使い勝手のよいGmailを使ってみようと思い、普段使っているGmailアドレスを記入した。

もしかしたら、キャリアメールにこだわるのはもう古いのか?
メールアドレスから、今時のママのスマホ事情を考えてみた。

小学生ママに使われているスマホは何なのか?
メールアドレスのドメインから使われているスマホを推察してみた。
・ドコモ(@docomo.ne.jp)
・au(@ezweb.ne.jp)
・ソフトバンク(@i.softbank.jpなど)
以上の3つは、大手携帯キャリアのメールアドレスである。
このアドレスであればキャリアメールの迷惑メール設定では問題なく送受信できる。

ではキャリアメール以外にはどんなアドレスがあるかも見ていこう。
・Gmail(@gmail.com)・・・Androidのアカウントにも利用されるフリーメール。
・Hotmail(@hotmail.comなど)・・・Windowsパソコンのアカウントとしても利用。
・iCloudメール(@icloud.com)・・・iPhoneやMacなどAppleで利用。
・Yahooメール(@yahoo.co.jp)・・・ワイモバイルで連携可能。
・Outlookメール(@outlook.jp)
・格安スマホで提供するアドレス(@tone.ne.jpなど)

Gmailは、Androidスマホでは全員がアカウントを持っているし、iPhoneでもアプリを提供しているため、利用者が非常に多い。筆者もAndroidが日本に投入されたころからGmailを使っている。

驚いたのは、格安スマホのtone.ne.jpというドメインである。
これを使っているのは、間違いなく格安スマホTONEモバイルのユーザーである。

そこで、改めてメール分布を見てみると、格安スマホのシェアの大きさに気づいた。
・Androidが多い格安スマホでは、Gmailを使っている人が多い。
・Yahooメールのユーザーは、ワイモバイルを使っている可能性もある。
・iPhoneであればiCloudメールを使っている人もいるだろう。

こう考えると、キャリアメール以外を指定した人は、
・スマホを使っている
・格安スマホを使っている
という人が一定数いることが分かってくる。

ただ、メールをパソコンで見ているという可能性もある。
筆者もその一人でもある。


格安スマホ使う人が増えている理由とは?
格安スマホがじわじわ増えてきているわけだが、理由は、やはり価格だろう。
家計を預かる主婦としては、キャリアスマホとの価格差は大きく、無視できないからだ。
さらに子どもが小学生に入学したことで、
・日常の出費も増えてきた
・子どもにもスマホが必要になってきた
といった事情も見え隠れする。
さらには、子どもに格安スマホを買う際に、親も一緒にというケースもある。

現在のSIMフリースマホは、選択肢が広がり、以前のように安いけれど品質が不安といったイメージは払拭されている。逆に、安くて高性能というイメージも増えている。
さらに、購入も音声通話とスマホのセット販売も増え、大手量販店でも購入できるなど、大手キャリアと同じように購入できるようになってきているのも影響しているのだろう。
ママさんの中には、旦那さんのお古のスマホを格安SIMで運用しているという賢い節約家もいた。

幼稚園時代はキャリアメールにこだわっている人が多かったが、LINEの普及や子どももLINEを使うようになることから、子どもが小学生にあがるタイミングはママさんにとってもスマホに乗り換えやすいのだろう。
子どもが大きくなるにつれて、ママさんのスマホ率もどんどん増えていくと思われる。


これからのメール交換で気をつけることは?
幼稚園時代はキャリアメールが大多数を占めていた。
子どもが小学校にあがると、子どもがスマホを欲しがるので、否応なく親もスマホを持つことになる。

ただ、全ての人がスマホに統一されるわけではない。
それぞれの事情で、従来の携帯電話からスマホまで多様性は広がっている。

そうなると、いろいろ注意点もでてくる。
スマホなどでPCメールを使っている人は、キャリアメールの人とのメール交換する際には、受信許可をお願いすることが大事になる。

理由は、キャリアメールでは、デフォルトでPCメールは「拒否」になっているキャリアメールがほとんどだからである。
実は自分の携帯電話が、PCメールを迷惑メールとして設定されていることを知らない人が意外に多いのだ。

PTAなどの会合の時には全員の前で一言話すだけでもよい。
これだけでもメールでのトラブルがぐっと減るのだ。
また、普段からキャリアメールを利用している人は、一度自分の迷惑メール設定の変更方法を調べておく必要がある。

設定を変えたら。一度テストメールを送り、確認しておくと安心できるだろう。
これさえできれば、あえてキャリアメールにこだわらず、パソコンでも使えるPCメールをメインで使うことも問題なくできる。

筆者は委員長がたまたまフィーチャーフォンであったため、連絡がLINEではなくメールになったが、人によってはLINEで連絡する場合も増えていくだろう。
LINEは確かに便利だが、スレッドが流れてしまうと情報が追いづらいと感じることもある。
重要な連絡や長文などの連絡は、メールも利用するなど、使い分けを上手にすることが大事だ。


執筆 ちえ