中国メディアは、陸上自衛隊の新しい部隊である「水陸機動団」は、日本の尖閣諸島に対する「野心」を示すものだと主張した。(イメージ写真提供:123RF)

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 ここ最近の日中関係は小康状態にあるとはいえ、歴史問題や領土をめぐる対立が解決したわけではない。長崎県佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地で7日、離島奪回を主要任務とする陸上自衛隊の新しい部隊「水陸機動団」の発足式典が行われたことについて、中国では「尖閣諸島(中国名:釣魚島)」を念頭に置いた動きであると批判の声が高まっている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「水陸機動団」の発足式典が行われたということは「正式に自衛隊に組み込まれた」ことを意味すると伝えつつ、水陸機動団の発足は日本の尖閣諸島に対する「野心」を示すものだと主張した。

 記事は、水陸機動団は当初は2100人で発足したが、最終的には3000人規模にまで拡大される見通しだと紹介し、同機動団は過去に日本海軍が編成した陸上戦闘部隊のような役割を果たすことになると伝え、戦闘だけでなく偵察や通信、後方支援なども兼ね備えた「作戦能力を持つ部隊」であると論じた。

 さらに記事は、日本は近年、南西諸島の防衛力を強化し続けていると伝える一方、水陸機動団は「防衛」以外にも「上陸作戦」という重要な任務を担当することになると紹介。「離島」で有事が起きた際には水陸機動団が輸送機オスプレイと水陸両用車を活用し、防衛に従事すると報じられていると紹介する一方で、こうした見方は表向きだと主張。

 水陸機動団は尖閣諸島に対する日本の野心を示すものであると伝えつつ、水陸機動団は日本と中国の尖閣諸島をめぐる対立の新しい火種になる可能性があることを強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)