JR渋谷駅の線路切換工事にあわせ、埼京線・湘南新宿ラインの一部区間で、約46時間にわたり運休や運転区間の変更が計画されています。

5月と6月に計2回計画

 JR東日本東京支社は2018年2月27日(火)、渋谷駅改良工事に伴う線路切換工事により、5月と6月に埼京線・湘南新宿ラインで大幅な運休や折り返し運転を行うと発表しました。


工事時間帯は、埼京線・湘南新宿ラインの大崎〜新宿間が運休に。並走する山手線は通常運転(画像:JR東日本)。

 駅の南側にある埼京線ホームを山手線ホームの横に移設するための準備工事として、埼京線・湘南新宿ラインの線路切換工事が行われます。日程は次のとおりです。

・5月25日(金)終電後23時40分ごろから27日(日)22時ごろまで(約46時間)
・6月1日(金)終電後23時40分ごろから3日(日)22時ごろまで(約46時間)

 当日の工事時間帯は、渋谷駅の埼京線ホームにつながる新南改札や、山手線ホームとの連絡通路が閉鎖されます。また、駅北側の線路下を通る旧大山街道の宮益坂下交差点〜渋谷駅前交差点間が通行止めになります。

 5月の工事では、埼京線上りの線路を、現在より東側の新設高架橋に移設。また旧大山街道をまたぐ宮益架道橋を架け替えます。6月は、埼京線上りの旧線路を撤去し、宮益架道橋の改築工事を実施。また、現在の埼京線ホームと新しい埼京線ホームをつなぐ通路の設置工事を行います。

各路線の運転計画と今後の工事計画は

 工事時間帯は、埼京線と湘南新宿ラインは大崎〜新宿間で運休。並走する山手線は通常運転しますが、一部時間帯で増発や時刻変更を予定しています。

 特急「成田エクスプレス」は、成田空港〜横浜、大船間は通常通りですが、東京、品川〜新宿、池袋、大宮、高尾間は運休です。池袋、新宿を発着する特急「スーパービュー踊り子」は、東京発着に変更されます。特急「日光」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」は通常運転です。

 なお、今回1回目の工事後も3回の線路切換工事を計画。2回目は埼京線下りの線路の高さを上げるとともに東側にずらします。3回目は山手線内回り(品川方面)の線路を東側にずらして、山手線内回りホームを拡幅。4回目は山手線外回り(新宿方面)の線路を西側にずらして山手線外回りホームを廃止。それまでの内回りホームを内・外回り兼用とし、さらに拡幅する予定です。

 それぞれの工事の時期については、決まり次第、別途告知されます。