スマホの名義が親のままでは何がいけないのか? 新生活の前に知っておくべき「名義」の話とは

写真拡大 (全4枚)

そろそろ新生活を迎えるという若者が増えるシーズンがやってきました。
このシーズンは、若者だけでなく、その家族も新生活に向けた準備に追われます。

新生活の準備では、スマートフォンや携帯電話も厄介な問題が発生するシーズンなのです。

新生活前に、親子揃って過ごせる今の間に行って置かないと困ったことになる。
そんな「手続き」を、今回は、ご紹介していきます。


○お子様の携帯電話、名義が親になっていたら要注意?
初めて携帯電話を子供に買って持たせる。
そのとき子供が小学生以下だと、お子様の名義では契約が行えません。
また、中学生以上であってもお子様の本人確認には書類が必要で、二度三度お店に出向くなんて苦労をした人も多いかと思います。


小学生以下だとお子様の名義で契約出来ない会社がほとんどです


それが面倒で、親名義で契約をしたというご家庭も多いでしょう。

こうしたケースの場合、
・携帯電話の買い替えには親が付き添って買う
・毎月の料金もそのまま親が払う
などの制限はありますが、特に困らないのでそのままというケースは少なくありません。

ただ、お子様が独り立ちするとなると、少々、話しが違ってきます。
親の名義から、子供の名義に変えた場合です。

一部の格安SIM(MVNO)では契約者名義と支払い名義が同一でないといけないといった規約宇が存在しています。

ただし、NTTドコモなどの大手携帯電話の事業者であれば、契約名義と支払い名義が異なる状態でも問題ありません。

つまり、
スマートフォンの契約をお子様の名義に変更しても、引き落とし先は親の銀行口座やクレジットカードということは可能です。これなら独り立ち後の支払いについて問題ありません。

そもそも、それなら、スマートフォン契約の名義も親のままでいいのでは?
と、思いがちです。

しかし、お子様のスマートフォンや携帯電話の契約名義は、お子様自身の名義にした方がいいのです。

○各種手続きは「契約者本人」でしか行えない
独り立ちしたお子様のスマートフォンで、何か手続きを行いたい場合、
お子様自身で契約をしていれば、携帯電話会社のショップや電話窓口で手続きを行えます。

しかし、契約者本人でないと、一切の手続きが行えないのです。


お子様の名義でないと下宿先の近くにショップがあっても利用できません。


料金プランを変更したいといった手続きはもちろん、独り立ちしたお子様がアルバイトを始めて自分の口座から料金を引き落とされるように変更したい場合も、お子様の名義で契約されていなければ変更手続きを行うことができないのです。

さらに、スマートフォンの修理についても本人でないと受け付けてもらえません。

独り住まいを始めたお子様の携帯電話が壊れた場合、
親との連絡が取れなくなるわけですから、親に修理手続きをしてもらう連絡ができない=修理ができないことになります。

スマートフォンは普段から持ち歩くものです。
故障、紛失、盗難といったトラブルに遭う可能性も高い電子機器です。
街中で若い子が利用しているスマートフォンを見ると、画面が割れていたり、酷く本体が損傷したまま使っていたりする人も多く見かけます。

修理を行わない理由に「このままでも使えるし、何より修理費用が高いから」という若者も多くいるのですが「修理に出そうとしたら親の名前で契約されて手続きできなかった」という声も少なくないのです。

また、携帯電話購入時に「故障、紛失等でも安価に良品と交換できる」といった補償サービスに加入した場合でも、この補償を利用するには契約者本人からの申し出でないといけないといった規約もあります。

こうした「もしも」に備えるという意味でも、スマートフォンの契約名義は、お子様の独り立ちにあわせお子様の名義に変更しておくのが重要なのです。


○機種変更も「契約者本人」でないと行えない
料金プランの変更や修理をするおり、電話機本体の買い替え=機種変更も「手続き」となります。壊れてしまった場合に修理以外の選択肢として「機種変更」を選択する場合もあるでしょう。

先に書いた通り「機種変更も手続きのひとつ」ですから、契約名義がお子様ではなく、親になっている場合は手続きを行うことができません。


新しい機種の購入も、お子様の名義でないと手続きが行えない


最近のスマートフォンの本体代金は決して安いとはいえない、むしろ高価なものになっていますので、独り立ちしたお子様が特に学生であれば容易には買えません。

効果なマートフォンは安易に買って欲しくないものでもありますが、壊れてしまった場合は別です。

機種変更という選択肢も含め、親に相談して決める必要があるでしょう。
しかし、買い替えモデルを決めた後、自分で手続きが行えない場合、
・親が休みの日にお子様の下宿先へ出向く
・子供が親元へ帰って手続きを行う
と、時間も費用も余計にかかってしまいます。

スマートフォンは、日常生活で使えないと不便を感じ、ストレスにもなることが多くなっています。

独り立ちしたお子様のことを案ずるなら、新生活を始める前に是非一度、携帯電話ショップへ行って契約名義をお子様の名前に変更することをオススメいたします。


迎 悟