ハリネズミと触れ合える動物カフェ(画像はイメージ)

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連続テレビ小説「ふたりっ子」や大河ドラマ「功名が辻」などで知られる脚本家の大石静さん(66)が、小動物と触れ合える動物カフェについて、動物が「可哀想」などと発言し、物議を醸している。

番組の流れを無視した発言が非難される一方、コメント内容には共感する声もあがっている。

「お金払って、こういうことで触れ合うって素敵?」

大石さんは2017年9月26日放送の「ごごナマ」(NHK総合)にゲスト出演した。番組では「カワイイ!癒される!動物カフェ」という特集が組まれ、東京・原宿に8月にオープンしたばかりの動物カフェの現場レポートが中継された。

店にはコツメカワウソやウサギ、チンチラなどの小動物がおり、料金に応じて一定時間触れ合うことができる。なかでも人気なのはヨツユビハリネズミで、手のひらの上に乗せたり、背中をさすったりすることができる。

スタジオ出演者は可愛い動物たちに顔がほころんでいたが、大石さんは

「お金払って、こういうことで触れ合うって素敵?もう全然共感しなかった今」

と感想を述べた。続けて

「だってハリネズミ、あんなにいじくりまわされてちょっと可哀想じゃない。なんか生きるべきところで生きてればいいのに。絶対私たちが触んなきゃなんないもんじゃないわよ。全然変な感じだった」

と持論を展開したが、スタジオの雰囲気を感じ取ったのか、直後に「すみません」と一言謝罪した。

同店はペットとして販売も行っていることから、番組MCの船越英一郎さんが「ああやってお迎えしてお家に連れてってもらえればね...」とフォローするも、大石さんは

「でもそうやって生きるのが素敵?イヌとかネコとか、長い歴史が人間とあるっていうものはそれでもいいと思うけど」

と一部については理解を示したが、一貫して拒否反応を示した。「なんか今ちょっと複雑な気持ち。思わず言ってしまいました」と正直に明かした。

「場が凍るってまさにあのこと」

大石さんの発言を受け、ツイッターには賛否両論それぞれの意見が投稿されることとなった。

番組の流れや趣旨を無視した発言には、

「場が凍るってまさにあのこと」
「せっかくの癒しの時間を崩しやがった」
「言ってることは共感できるけど、この場面で言うべきではないよなぁ」

といった非難の声があがった。

しかしコメントの内容に関しては、

「大石さんのコメントに同感」
「スタジオは変な空気になってたけど、なんかスッキリした」
「大賛成です知らない人にさわられるなんて動物にとってはえらい迷惑だろうに」

など支持するツイートも多数されている。

16年に世界初と言われるハリネズミカフェがオープン。若者や外国人観光客の間で人気を博し、SNSにはハリネズミと触れ合う様子が数多く投稿されている。