判定に対して文句をこぼしながらも、自軍の出来には満足感を示したモウリーニョ。試合後には選手補強についてもコメントを残した。 (C) Getty Images

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 現地時間8月8日、UEFAスーパーカップがマケドニアのスコピエで行なわれ、チャンピオンズ・リーグ王者のレアル・マドリーが、2-1でヨーロッパリーグ王者のマンチェスター・ユナイテッドを下した。
 
 今夏の移籍市場で獲得したロメル・ルカク、ネマニャ・マティッチ、ヴィクトル・リンデロフを先発出場させたマンチェスター・U。しかし、24分にR・マドリーのMFカゼミーロにゴールを決められて先手を取られると、1点ビハインドで迎えた52分には華麗なパスワークからイスコに追加点を許してしまった。
 
 それでも粘りを見せるマンチェスター・Uは、62分にマティッチが放ったミドルシュートを相手GKが弾いたところにルカクが詰めて1点差とする。さらに81分にラッシュフォードがGKとの1対1の絶好機を迎えたが、これは相手守護神のケイラー・ナバスに弾かれた。
 
 最後のチャンスを決めきれなかったマンチェスター・Uは惜しくも敗れ、同大会26年ぶりの戴冠を逃した。試合後、指揮官のジョゼ・モウリーニョは、「僅差だった」と振り返っている。
 
「僅差だった。良いプレーはできていた。R・マドリーは、点を決めるのに相応しい時間帯にゴールを決めた。試合を支配してベストなプレーをし、我々を苦しめた。先制点はオフサイドだったと思うがね。それにC・ロナウドが交代出場してからは、審判が彼に対するリスペクトの心を見せた。それで試合終了だ。彼がフリーキックを欲しがるたびに試合を止められた。それでも我々は良い戦いができた」
 
 判定に対して苦言を呈したポルトガル人指揮官は、前日会見に関心を認めながら、「彼が明日プレーするなら、ノー(獲得に動かない)ということ」と発言していたガレス・ベイルについても言及している。
 
 この試合で先発出場していたベイルについて、英国メディア『BTスポーツ』のインタビュアーに問われたモウリーニョは、「R・マドリーが彼を必要としているのは明らかだし、(ジダン)監督もそうだ。そしてベイルもR・マドリーでのプレーを望んでいる。つまり我々に付け入る隙はない」と語り、「ゲームオーバーだ」と白旗宣言をした。
 
 今夏の移籍市場でウイングの補填を目指しているマンチェスター・Uだが、現地時間8月7日にモウリーニョが「インテルは良く守った」と発言してイバン・ペリシッチの獲得を断念。ベイル補強も難しくなったことで、新たなターゲットを探さざるをえないか。
 
 8月31日まで開いている移籍マーケットで、マンチェスター・Uはモウリーニョの眼鏡にかなうウイングを獲得できるのか。