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Q:輸入車ブランド別成績で、前年同月比「2桁増」を3ブランドも生み出した国は?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

外国メーカー車の新規登録台数は、15カ月連続で前年超え。M・ベンツが28カ月連続でトップ

輸入車の新車販売は好成績を維持する。6月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比3.6%増の3万2142台と、「15カ月連続での前年超え」を記録。日本メーカー車含でも同0.9%増の3万5528台と2カ月ぶりにプラスに転じた。登録車に占める輸入車のシェアは10.2%と高水準をキープする。

輸入車の市場動向についてJAIA関係者は「外国メーカー車はニューモデルおよび限定車の積極的なリリースや販売キャンペーンの効果もあって、順調に成績を伸ばしている。とくにSUVやディーゼル車の販売が好調だ。価格帯別では400万円未満が前年同月比2.8%減、1000万円以上がほぼ横ばいだったものの、400万円以上1000万円未満が16.7%の2桁増だった。今後は量販ゾーンの400万円未満の復調が鍵となるだろう」と解説した。

A:「フランス」。ルノーが前年同月比46.9%増、プジョーが17.2%増、シトロエンが83.1%増。新型車や限定モデルなどの販売が好調。

外国メーカーの6月のブランド別成績では、前年同月比3.5%増の6594台の新規登録を成し遂げたメルセデス・ベンツが「28カ月連続での首位」につく。第2位には同5.6%増の5970台を記録して1ランクアップを果たしたBMWが位置。前月第2位のフォルクスワーゲンは、同2.2%増(5238台)だったものの第3位にダウンした。続く第4位には、同8.6%減(3207台)ながらアウディがランクイン。第5位には同3.7%増(2773台)でBMWミニが入った。

トップ5以外では、フランス車の健闘が光った。プジョーが前年同月比17.2%増(850台)、ルノーが同46.9%増(626台)、シトロエンが同83.1%増(293台)と2桁増を達成する。
 

2017年6月「車名別」インポートカー新規登録台数

6月 車名別インポートカー新規登録台数 (乗用車、貨物、バス合計)

日本自動車輸入組合

1位 メルセデス・ベンツ 6,594台
2位 BMW 5,970台
3位 フォルクスワーゲン 5,238台
4位 アウディ 3,207台
5位 BMWミニ 2,773台
6位 ボルボ 1,587台
7位 トヨタ 1,504台
8位 日産 1,217台
9位 ジープ 1,138台
10位 プジョー 850台

11位 フィアット 770台
12位 ポルシェ 769台
13位 ルノー 626台
14位 スマート 389台
15位 ランドローバー 367台
16位 スズキ 332台
17位 ミツビシ 313台
18位 シトロエン 293台
19位 ジャガー 286台
20位 アバルト 245台

ランボ、アストンも好調

ほかのブランドでは、ボルボが同3.8%増(1587台)、ジープが同11.8%増(1138台)、フィアットが同7.8%増(770台)、スマートが同26.3%増(389台)、ジャガーが同7.1%増(286台)、アバルトが同5.6%増(245台)、マセラティが同71.7%増(206台)という好セールスを記録した。

また、前月に引き続いて高級スポーツカーブランドの好成績も目立ち、ランボルギーニが同34.1%増(59台)、アストン マーティンが同65.0%増(33台)を成し遂げる。ホンダは新型NSXの導入もあって、同900%の大幅増(20台)を記録した。