混合ダブルスの石川佳純と吉村真晴【写真:Getty Images】

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混合複同一ペアで58年ぶりの2大会連続決勝で歴史的快挙…石川絶叫「アンビリバボーです!」

 卓球の世界選手権(デュッセルドルフ)は3日、混合ダブルスの決勝で石川佳純(全農)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)組が、陳建安、鄭怡静(台湾)組にフルセットの末に4-3で大逆転勝ち。2大会連続決勝で、同種目48年ぶり金メダルの歴史的快挙を成し遂げた。

 旋風ニッポンに「涙の金メダル」がもたらされた。石川、吉村組が奇跡の大逆転で、ついに悲願を達成した。

 死闘だった。第1ゲームを8-11で先取され、続く第2ゲームも打ち合いで8-11。第3ゲームこそ11-8で奪い返したが、第4ゲームはデュースの末に10-12。しかし、日本卓球界が誇る男女は、諦めなかった。

 第5ゲームを11-4で奪うと、第6ゲームは11-9。一気に流れをたぐり寄せた。最後は勢いそのままに11-5でものにし、怒涛の3ゲーム連続奪取。大逆転金メダルを獲得した。

 場内インタビューに応えた石川は「アンビリバボーです!」と涙ながらに絶叫。吉村も「アイムソーハッピー!」と叫んだ。石川は「前回、決勝で負けたので、必ず金メダルを獲るんだと思って準備してきた」と振り返り、吉村も「前回、決勝で負けてすごく悔しかったので、リベンジするつもりで、チャレンジャーの気持ちでやりました」と歓喜に浸った。

 準決勝も大逆転勝ちだった。この日行われたセミファイナル、方博(中国)、ペトリサ・ソルヤ(ドイツ)組に11-13、12-14、11-5、6-11、11-5、11-7、11-5と2ゲーム先行されながら、最後は大接戦の末に勝利。勢いに乗って運命の決勝に立ち、そのまま世界の頂点まで駆け抜けた。

 リベンジを達成した。2015年の蘇州大会は、決勝で許キン(中国)と梁夏銀(韓国)組にストレート負けを喫した。今大会もペアを変えることなく挑み、決勝進出。それは、同一ペアでは58年ぶりとなる2大会連続の快挙だった。

 そして、つかんだ栄冠。2年前のリベンジに挑んだ石川、吉村組は、世界一美しい涙を流した。

【石川・吉村組の今大会成績】

1回戦 4-0 アレクサンドル・ハーニン、トリゴロス・ダリア(ともにベラルーシ)
2回戦 4-2 カンテロ、シャオ・マリア(ともにスペイン)
3回戦 4-1 パク・シンヒョク、リ・ヒョンシム(ともに北朝鮮)
準々 4-1 李相秀、梁夏銀(ともに韓国)
準決 4-3 方博(中国)、ペトリサ・ソルヤ(ドイツ)
決勝 4-3 陳建安、鄭怡静(ともに台湾)