11日に予定されていたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグ、ボルシア・ドルトムント対モナコの一戦は、試合前にドルトムントのチームバスが爆発に巻き込まれて選手が負傷するなど事件が発生したため、12日に延期となった。

ドルトムントの公式サイトによると、負傷したマルク・バルトラは手術を受けたもよう。キャプテンのマルセル・シュメルツァーは「僕ら全員がショックを受け、マルクのことを考えている」「マルクのために明日の試合を戦う」と述べた。


今回の事件には誰もが心を痛めている。ドイツまで遠征に来たモナコのサポーターも、それは同じだ。スタジアムに入場していたモナコファンたちは、思わぬ事態に直面したライバルチームの名前をチャントしてエールを送っている。


そんなモナコサポーターの心意気に、ドルトムントファンも応えた。チャントに拍手を返したのはもちろん、「#bedforawayfans」のハッシュタグで急きょ宿泊先が必要になったファンのために寝床を提供したのだ。ドルトムントもクラブ公式ツイッターで、モナコファンに呼び掛けている。


実際に、両チームのサポーターがドルトムントファンの自宅で一緒に過ごしている写真がSNSで出回っている。


サッカーは世界をひとつにする――モナコとドルトムントのファンは、それを実践したのだ。