高さ1.6kmの「世界一高い展望塔タワー」計画

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世界でいちばん高い展望台タワーは、いまの世界記録の2倍にもなるという。MITの「センサブルシティ・ラボ」の建築家が計画しているのは、1,600m以上の高さの超高層ビルだ。

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マサチューセッツ工科大学(MIT)の「センサブルシティ・ラボ」の建築家カルロ・ラッティ率いる、建築デザインスタジオ・Carlo Ratti Associati。その新しいプロジェクトの名前は、「The Mile」だ。

これがもしほんとうに建築されたならば、おそらく人類がこれまでに実現した最も高い建造物となるだろう。気になる高さは、建物全体で約1,600m。現在、世界記録を保持しているドバイの有名なブルジュ・ハリファ(828m)のほぼ2倍にあたる。

現在、2つの建築スタジオ、Schlaich Bergermann Partner(ドイツ)、Atmos(英国)との協業によって、その計画は進んでいる。建物の最も高い屋上部には、一般市民にも開かれた「開放感あふれる展望台」が設置される見込みだ。そして、計画では、その開放的な空間全体に寄り添うように動植物が暮らすことで「正真正銘の生態系が形成される」としている。

「ニューヨーク・セントラル・パークを“垂直”に置いて、螺旋状になっているところを想像してみてください」とラッティは語る。

直径20mの中心軸の上にそびえ立つ展望タワー。この軸の周りをさまざまなカプセル型エレヴェーターがめぐり、そしてそれぞれ目的に合わせた速度で移動していく。オフィス用会議室やレストラン、演奏ホール、ジム、プールのすべてがレイアウトされる。

この建築物が、来たるべき“都市の未来のシンボル建築”となるのは間違いないだろう。そして、パリのエッフェル塔やロンドンのロンドン・アイのように、毎年たくさんの旅行者を迎え、そして魅了するのだろう。

この展望タワーは、まだどこに建設されるかは決まっていない。

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