泣いても笑ってもこれで最後よ!本当に追加はないよ、のランサーエボリューション

最終仕様としてエンジンを313ps(標準モデル+13ps)へパワーアップして1000台限定で販売された『ファイナルエディション』はあっという間に完売したので、もう手に入れることはできません。

鉄道マニアの「葬式鉄」じゃないですけど、買えなくなった時点でそのクルマが欲しくなるのはクルマ好きによくありがちなパターン。実は個人的にも、シビックタイプR(初代)、S2000、そしてこのランエボは「やっぱり買っておけばよかった3台」だと思っています。手が届かなくなった瞬間、欲しい気持ちに火が付くという悪い癖で(笑)

ところでこの『ファイナルエディション』には、ナンバリングが施されたプレートがシフトレバーの前に貼ってあります。そのナンバリングは仕向け地を表す「JP」という2文字と、製造ナンバーを示す4ケタの数字(撮影車両はプロトタイプなので0000)。もちろんJPとは「JAPAN」の略で、日本向けということを示しています。

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えっ、日本向け!?

そうなんです。実はこのファイナルエディションが販売されるのは日本だけではありません。

日本を皮切りに、今後「CA(カナダ)」「US(アメリカ合衆国)」「AU(オーストラリア)」「NZ(ニュージーランド)」でも発売される計画になっています。

注目は、オーストラリア向けとニュージーランド向け。それらの国は左側通行。つまり導入されるのは日本と同じ右ハンドルってことで、それを買って日本へ逆輸入すれば、新車で買えるランエボファイナルエディションの右ハンドルが手に入るというわけです。これはちょっと見逃せません。

ただし、ここから重要なことを書くのでしっかりと読んでくださいね。

海外向けモデルはそれぞれの仕向け地に合わせた仕様となるわけですが、そのなかには法規対応だけでなくガソリンの質に合わせたエンジン仕様も含まれます。実は……オーストラリア向けやニュージーランド向けは、現地のガソリン事情にあわせて日本仕様よりもパワーが落ちるんだそうです。

「それならオーストラリア仕様かニュージーランド仕様を買って制御コンピューターだけ日本仕様を装着したら?」と三菱の開発スタッフに尋ねてみたところ「単にエンジンの制御を変更しているだけではないので、不可能ですね」とのこと。まあそうですよね。

というわけで、ランエボファイナルエディションの右ハンドル新車を買うことはまだ不可能じゃないけど、パワーは日本仕様よりも低い……というお話でした。

まあ輸入にかかる手続きや費用を考えるとあまり現実的ではない話ですが、こんな妄想もたまにはいいでしょ? だって夏休みなんだから。

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(工藤貴宏)

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ランエボ最終仕様は即完売!だけどまだ手に入れられる裏ワザがあった。 (http://clicccar.com/2015/08/03/320072/)