学生の窓口編集部

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日本の「離婚率」は上がっています。「2組に1組は別れる」というアメリカ並みではありませんが、日本でも「3組に1組が別れる」といわれています。つまり、離婚はもう誰でも経験し得る普通のことなのです。そこで今回は、離婚の際に役立った「知識」について聞きました。

読者432人に「離婚した経験があるか」を聞いたところ、16人が「経験あり」と回答しました。そこで、この16人に「離婚の際に役立った知識」「離婚の際に知っておいた方がいい知識」について聞きました。回答をご紹介します。
離婚経験者に聞いた! どんな知識が役立った?
離婚訴訟に関する法的な判例など。(41歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
●養育費関連についての知識。(57歳男性/ソフトウェア/技術職)
●親権をどのようにするか、法律上はどうなっているのかを知っていた方がいいように思う。特に「子供の親権」を確保したい場合には絶対に必要。ある程度知っていれば、弁護士に相談するのもスムーズにいく。(38歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
離婚する理由について法律がどう判断するか、という知識。特に「有責」という考え方は知っておいた方がいい。(39歳男性/運輸・倉庫/技術職)
離婚に関係する法律の知識。(26歳男性/電力・ガス・石油/事務系専門職)
●財産分与の主張について。どのような法的根拠があるかを知っていた方がいい。(36歳男性/機械・精密機器/営業職)
その一方で下のような回答も。

●弁護士に頼んだから、知識はなくてもなんとかなった。(26歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
●役に立った知識はなし。(54歳男性/金融・証券/専門職)

弁護士を立てて交渉事に当たれば、自分は特に知識がなくてもなんとかなるということなのでしょう。しかし、離婚を決意したときに、また弁護士に相談する前に、ある程度の知識があった方がいいのです。

というのは、離婚を決意して配偶者に伝えたら引き返すのは簡単ではありません。また、そこからどのように事態が動くか分かりません。自分に有利になるためにどのように行動すればいいのか、自分の行動が法的にどう判断されるか、その知識があるのとないのとでは大違いです。

弁護士さんに取材すると、弁護士から「それを言ったのはまずかったですね」「その行動は控えた方がよかったです」と言われる人がけっこういらっしゃるとのこと。

離婚を決意した際に、それをすぐ配偶者に伝えるのではなく、まず弁護士に相談。十分な準備をするというのがお勧めです。

今回のアンケートで一番印象的だったのは下の回答でした。

●知識はともかく、精神的に強くなる。(41歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)

離婚」は大事です。本人だけの問題にとどまらず、親族、勤務している会社を巻き込む場合もありますから、タフな精神力が必要とされます。実は「離婚までやり抜く体力・精神力」こそ最も必要なものかもしれませんね。

あなたは離婚したことはありますか? もしあるとしたら、離婚の際にはどのような知識が役立ちましたか?

※マイナビスチューデント調べ。(2015年6月にWebアンケート。有効回答数432件。19歳〜78歳の社会人男女)

(高橋モータース@dcp)