東北を襲った大津波を乗り越え大事業に挑んだ東北人が400年前にいた。名は支倉常長。主君・伊達政宗の名を受け、太平洋を横断しメキシコ経由で通商を結ぶべくスペインへ上陸。その後ローマ法皇に謁見するなどして帰国した、慶長遣欧使節を率いた侍である。彼が欧州に残した足跡が再び注目されている。東日本大震災から400年前の1611年、奇しくも東北太平洋側は地震による大津波に襲われた。その爪痕が残るなか、常長は2年後の1613