/互いに信じあうということは、他人に依存することではなく、それぞれの自分自身をさらに強くすることによってこそ成り立っている。自分に妥協してしまうような相手では、信じあうには足らない。/メロスは走った。友に信じられているがゆえに。そしてまた、次々と無実の人を疑って殺(あや)めていく暴王のねじけた心を、二人の硬い友情で打ち負かすために。学生時代、老舗の外資系コンサルタント会社のお手伝いをさせていた