工藤一彦氏はOP戦で右親指を亀裂骨折…開幕投手は幻となった元阪神投手の工藤一彦氏にとって、プロ10年目の1984年は無念のシーズンだった。2年連続2桁勝利をマークして虎のエースとなった右腕は、気合を入れ直して春のキャンプから調整に励んだが、オープン戦で右手親指負傷のアクシデントに見舞われた。前年に工藤氏とともにチームトップの13勝をマークした小林繁投手が引退。投手陣を引っ張る立場にもなり、開幕投手にも決まっ