北朝鮮当局は未だに「わが国に新型コロナウイルスの感染者はいない」との姿勢を崩していないが、小中高大学の冬休みを延長する形で休校措置を取り、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)を保つ方針に違反した人を労働鍛錬隊(軽犯罪者を収容する刑務所)送りにするなど、対応のレベルを上げている。その最たるものは、命を救うために命を奪うという矛盾したものだ。北朝鮮当局のコロナ対策が、誰のためのものであるのか疑問を抱