法制審において判決の宣告猶予制度が検討される中、7月21日に都内の成城大学で開かれた治療的司法をテーマにしたシンポジウムにおいて、立正大学法学部の丸山泰弘准教授(刑事政策)が、米国で実施されている問題解決型裁判所(Problem-solving court)の1つである薬物犯罪を専門に扱う「ドラッグコート(以下DC)」の実態を紹介した。DCは、通常の刑事手続きとは異なり、被告人を「クライアント」とよび、刑事施設に収容するので