「1秒間に1億と3手読む男」と呼ばれ、「緻密流」と評される将棋棋士の佐藤康光氏。強い棋士は「読む力」に非常に長けていて、いくつもの選択肢の中から最善の一手を選び、勝ちにまでを正確に読み切る。名人戦は1局に2日間を要し、最大で7局にわたる長時間の戦いになる。そんな厳しい将棋の世界で、佐藤氏はタイトル獲得通算13期を誇る。長時間にわたり集中し、何手も先を読む思考法はどんなものなのだろうか。『長考力