マンション購入で幸せになるために「絶対守るべき3つの視点」

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マンション購入における3つのポイント

現在、都心においてマンションなどの不動産を求める購入希望者が増加し、不動産マーケットが熱気に包まれています。今回はそんな状況を受け、マンション購入における注意点を3つの視点から紹介します。


(1)資産価値

いざとなれば、すぐ「売れる(家をお金に換えたいと思った時にいつでも換えられる)」、「貸せる(得たい時に比較的すぐに賃料収入を得られる)」物件を選ぶということが大切です。

この「資産価値があるマンション」を所有しているという安心感を持っているということこそが、ライフステージの変化や人生で訪れるさまざまな出来事に精神的に余裕を持って対応していくことができたり、住宅ローンを背負っているという精神的重圧からも、ある意味逃れられることになると思います。


(2)安全性

4つのプレートが重なる場所に位置する地震国・日本ですので、自分の「命」や「資産」を守るために、災害などが起きた時に安全な場所・建物であるか否かということは購入に際して必ず考慮しなければいけない大切な視点です。

例えば、東京だけをとってみても、今後起きるとされる首都直下地震で震度7の揺れに見舞われる可能性があると言われている場所がある一方で、震度5弱しか揺れないとされている場所があります。震度7と震度5弱では、揺れの大きさは全く違います。大地震が起きた時に自分の命は守れるのか、水災が起きた時に水没しないか、治安は悪くないかといったことは、購入前に必ず調べておくべき事項と言えるでしょう。


(3)利用価値

「住み心地」、「居住性」、「利便性」など、マンションを利用することによる自分にとってのパーソナル(個人的)な価値です。(自分にとってどれだけ使いやすいか?どれだけ便利か?どれだけ趣味・嗜好に合っているか?等)。この利用価値とは、「その家は自分にとってどうなのか」という目に見えてわかりやすい価値なので、楽しさや顕在的な幸福感を感じやすい価値です。自分に正直であるこの本質的な価値観が高ければ高いほど、物件に居住する満足度も上がります。

しかし、自分にとっての居住性は必ずしも他人のそれと合致しているとは限らないので、「利用価値」を優先しすぎると「資産価値」と離れていく可能性があります。この利用価値は「自分にとっての価値」であるためどうしても優先しがちですが、資産価値とのバランスが大切です。


「資産価値が落ちない物件」を意識して選ぶ

この3つの視点は、シンプルですがマンション選びを成功させるとても大切なポイントです。これを押さえているかいないかで、その後の運命が大きく変わることがあります。

選ぶマンションによっては、本人は意識せずとも、自然に資産が築かれていくことがありますし、逆に10年も経たないうちに売却価格が半分以下になってしまうこともあります。また、災害で被害を受けてしまうことも、被害が軽微であったり全く受けないこともあるかもしれません。これからは、自分が住んで快適であることの他に、安全であることと、将来「資産価値が落ちない物件」を意識して選ぶという視点がとても大切です。


【後藤 一仁:不動産コンサルタント】


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