自転車部の“部活ノート”。

写真拡大 (全9枚)

私が通っていた中学にラグビー部があったのですが、同じ地区内にラグビー部はあと1校しかありませんでした。大会になると、いきなり地区予選決勝だし、結果的に必ずウチの中学が代表校に選ばれていたっけ。
確かにラグビー、中学生の間では競技人口の少ないスポーツでしょうね……。

いや、不意に思い出してしまったんです。何しろ、サンスター文具が発売している『みんなの部活ノート』(税抜250円)が、あまりにも優しいから。

さて、まずはこのノートの説明から始めましょうか。見ての通り“大学ノート風”のデザインなのですが、中身は部活対応の仕様になっているんです。その特徴は、以下。
●各部活の特徴的なモチーフ(フィールドやユニフォーム等のイラスト)を表紙に配置し、すぐにどの部活かわかるようにしてある。
●表紙下部には各部活にぴったりな名言がデザインされているので、やる気がアップ!
 (例:柔道部は「風林火山」、バトミントン部は「一羽入魂」、バレーボール部は「七転八起」、弓道部は「弓一筋」、ラグビー部は「楕円道」など)
●表紙四隅には部活に励む人型のアイコンがさりげなく隠れており、ちょっとした遊び心をプラス。
●裏表紙と本文には各部活のグラウンドやコートが印刷されており、作戦を立てたりイメージトレーニングをしたりできる。

「日本の部活動は海外と比べかなり活発で、加入率は高校1〜2年生で7割、中学1〜2年生ではなんと9割を超えています。しかし、それだけ活発にもかかわらず部活動に特化した文房具があまりなかったため、何か面白い商品ができないかと考えたのが製作のきっかけでした。部活生活の中で練習内容を記録したり、仲間内で日誌を回したりするので、ノートが一番身近なアイテムかと思い『みんなの部活ノート』を商品化いたしました。東京オリンピック開催の決定も、商品化の後押しとなっています」(広報担当者)

そんなこんなで、まずは野球部、サッカー部、バスケットボール部など15の部活動に対応した『みんなの部活ノート』が発売されました。いわゆる競技人口の多い部活動向けのラインナップですね。
「その後、もっと様々な要望に応えるために、『あのスポーツも、忘れてない!』というコンセプトで第2弾の部活ノートを発売しています」(広報担当者)
果たして、どのスポーツを忘れていなかったのか? もう、ズラーっと行きましょう。
ソフトテニス部(デザインされた名言は「一本先行!」)/空手道部(「真向勝負」)/ワンダーフォーゲル部(「山登り隊」)/体操部(「精神一到」)/ボート部(「足蹴一本」)/アーチェリー部(「一射入魂」)/水球部(「海神」)/ラクロス部(「LAX ATTACK!」)/新体操部(「美しく舞え」)/スキー部(「美滑最速」)/ボクシング部(「一撃必倒」)/レスリング部(「獅子奮迅」)/フェンシング部(「交剣知愛」)/ウエイトリフティング部(「挙げる!」)/自転車部(「釈迦力」)/カヌー部(「全力疾漕」)/ダンス部(「Never Stop Dancing!」)/アメリカンフットボール部(「TOUCHDOWN」)/バトントワリング部(「twirl」)/チアリーディング部(「One for all」)

「第二弾で反響が大きいのは、ソフトテニスとチアリーディングです。マメに記録をつけるのは女の子が多いので、女子系のノートが人気を集めているようです。第一弾を含めた全体での一番人気は、バスケットボールでしょうか。おそらく、男女共に競技人口が多いからだと思います」(広報担当者)
なんと『みんなの部活ノート』、現在までに出荷数は約10万冊を突破しているとのこと。

さて、気になるのは今後です。だってまだ、取り上げてほしいであろう部活動は残ってる気がするから。
「現在のところ第3弾の予定はありませんが、今まで体育会系のみの商品化に限定してきており、『文化部の部活ノートも作ってほしい!』といった声を多数いただいております。もしかしたら“みんなの”声で、文化部等の商品化が実現するかもしれません!」(広報担当者)

これ、ぜひとも声を上げるべきなんじゃないだろうか? だって文化部活動こそ、記録する機会が多そうじゃないですか!
(寺西ジャジューカ)