“できる新入社員”になるためには、デスク上の整理が大事。

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以前、知人(会社員)の自宅へ遊びに行った際の話。その人のデスク周りは非常に整ってたし、そんな状態の室内を予想していたんです。それがまぁ、部屋の散らかりのひどいこと! 
でも、本人には言い分がある。「会社では、人に見られてるから。外ヅラがいいんです」だそうなんです。なるほど、そういう面に本人の性格って表れるものなのかしら……。

ところでダスキンは、今春に入社を迎える全国の新社会人男女と、20〜50代の社会人男女を対象に「掃除に関する意識調査」を実施しています。
入社式シーズンを間近に作成されたこのデータ、果たして彼ら彼女らの仕事ぶりが露わとなっているんでしょうか……?

では、まずこの質問から。「どんな時に掃除をしようと思いますか?」。結果、「汚れの有無にかかわらず習慣として」と答えた社会人は24%で、一方の新社会人は13%でした。

両者の間には、1割以上の差があるわけです。“習慣”として掃除に取り組んでいる新社会人は少ないみたいですねぇ。

ガンガン行きます。続いては、「掃除の頻度を教えてください」。まずは、新社会人から見ていきましょうか。こちら、1週間に1度も掃除をしていない人が54%と半数を超える結果となっています。一方、社会人の76%が1週間に1度以上掃除しており、「新社会人の掃除への意識は低い」と言わざるを得ないですね……。

「家の中で、掃除するのが一番苦手(嫌い)な場所はどこですか?」という設問でも、若さがにじみ出ます。この問いに対する新社会人の回答は「トイレ」回答が最も多く、半数近くの45%にも上っているんです。世代別に見ると、歳を重ねるごとにトイレ掃除に対する苦手意識が減っていることがわかりますな。

ここからは、掃除を介して仕事への取り組み具合を窺っていきたい。「掃除をする際は、先に手順を考えますか。それとも手の届く場所から始めますか?」と質問してみました。
すると新社会人の60%が「手の届く場所からとりかかる」と回答しており、社会人の44%と比べると16%もの差があるわけです。仕事を通じて“計画の重要性”を実感し、身につけてきたのが社会人なのか? 見事に、その成長が露わとなったデータですな……。

この調査結果を見た「株式会社武蔵野」代表取締役社長・小山昇氏は、以下のようなコメントを残しています。
「調査結果を見ると、今年の新社会人の方は“計画を立てる前にまずは取りかかる派”の方が多いようですね。掃除も仕事も、まずは計画を立てることから始めることをお勧めします」
「新社会人は、掃除を“習慣的に”行っている人が少ないことも見受けられます。例えば毎朝の掃除のように気が進まないことを習慣付けることで、ただ与えられた仕事をするのではなく、“どうすれば効率が上がるか”を考えながら行えるようになります。そうすれば必ず成長につながり、ストレスに対しても強くなれます」

なるほど。じゃあ、ここで具体的なアドバイスをいただこうじゃありませんか。ダスキン東京地域本部に所属する小谷陽子氏より、「“できる新入社員”になるためのデスク掃除法」を伝授していただきます。

(1)デスクの上が整理されているか
「書類は種類別にファイルに綴じ、重ねる場合は角を揃えて置くとキレイに見えます。文具類もペンはペン立てに入れ、付箋や電卓など文具類はまとめて置いておきます。よりキレイに見えるテクニックとして、デスク上の物は机と平行・垂直に置くと、より“できる新入社員”という印象になります」

(2)デスクの上にホコリが溜まっていないか
「目に見えなくても、デスクの上には思った以上にホコリが溜まっています。一日気持ち良く仕事に取り組むために、始業前にはハンディタイプのモップなどでホコリを取りましょう。パソコンなどの電子機器は静電気に弱いので、静電気を抑えるタイプのモップもあると便利です」

はい、わかりました。アドバイス、ありがとうございます! それにしても「掃除」一つで、社会の厳しさが見て取れますねぇ……。
(寺西ジャジューカ)