可愛らしい指揮者だな!

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日曜の朝に早起きして『題名のない音楽会』にチャンネルを合わせると、指揮者の佐渡裕氏が司会を務めていらっしゃいます。個人的に、いまだ黛敏郎氏のイメージが強い同番組。そういや子どもの頃、黛氏と藤本義一氏の見分けがつかなかったなぁ……。すみません、余談でした。

ところで3月13日〜4月12日の1カ月間、オペラ、オーケストラ、室内楽など幅広いジャンルの国内外一流アーティストが集まる国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭」が、上野恩賜公園にて開催中です。

このイベントの一環として3月20日〜22日の3日間、「指揮者はあなた! Conduct us in 上野公園」が実施されました。

これ、内容が非常に興味深い。公園内には本物のオーケストラが指揮者不在でスタンバイしており、その前で指揮棒を振ると、それに合わせて演奏を始めてくれるらしいのです。いわば、“一般参加型”の音楽特別企画。
これ、ちょっと見に行ってきましたよ!

さて、当日。公園内噴水広場前には、20名ほどのオーケストラが待機中です。まずは指揮者がオーケストラの前へ立ち、プロの演奏を実際に披露します。曲目は、モーツァルト作曲のオペラ「フィガロの結婚」の序曲。はぁ〜、見事ですなぁ……。
当然、この演奏に惹かれ、たくさんの人たちが集まって来ました。ここで、いよいよ趣旨を発表。「指揮をやってみたい方はいらっしゃいますか?」と募るや否や、参加希望の手が続々と挙がりましたよ! 主に、お子さんや女性による参加が多かったですかね。可愛らしい指揮者が、次々と誕生!!

動画その1はこちらから!
動画その2はこちらから!

もちろん、指揮はおざなりじゃないです。その振りによって、テンポは確実に変わっているから。それどころか小さい女の子がもつれ指揮棒を振り切れなかった際、オーケストラが指揮者の一振りを待って演奏がストップする場面も出現。これ、完全にガチですな!

このような一般参加型特別企画が行われた理由として、以下のような思いがあるそうです。
「一般の方々にクラシック音楽の魅力を伝えたい、という思いから実施した企画です。『敷居が高い』というイメージを持たれがちなクラシック音楽ですが、実際に参加し、体験していただき、その楽しさや面白さを知ってもらいたいと考えました」(担当者)

確かに指揮者、一度は体験してみたい“夢の仕事”の一つです。この日の企画は貴重な音楽体験であり、それでいて貴重な仕事体験でもあったでしょうか。 
ちなみに「東京・春・音楽祭」は、まだまだ開催中。4月12日までは、上野公園における数十もの無料ミニコンサートも企画されているようです。
(寺西ジャジューカ)