プロジェクションマッピングでカラフルに彩られた水槽!ペンギンたちも興味津々の様子でした。

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昨年あたりから、さまざまな場所にプロジェクションマッピングを投影するイベントが開催されていますよね。駅にお城、テーマパーク、さらには実物大ガンダムにまで……。

これまでのプロジェクションマッピングは、その映像を楽しむことのみが"ウリ"でした。
東京スカイツリータウンにあるすみだ水族館では、なんとペンギン水槽にプロジェクションマッピングを投影し、映像と戯れるペンギンたちのようすも楽しめる新展示「Penguin Candy」を開始するのです。
そこで、3月21日のスタートに先駆けて行われた、お披露目イベントを取材してきました!

ペンギン水槽は、幅24メートル奥行き14メートルの国内最大級の屋内開放型ペンギンプール(※オリックス不動産(株)調べ)で、上から見ると、カラフルなキャンディを模した映像と音が織りなす演出を、横から水槽をのぞきこめば、ペンギンたちが映像を追いかけて泳ぐ姿が楽しめます。

これには、ゲストとして登壇したモデルの森泉もご満悦のようでした。

ところで、プロジェクションマッピングを水槽で行って、ペンギンたちにストレスとなったりしないのでしょうか。今回の新展示について、すみだ水族館の担当者に色々聞いてみました。

――ペンギンの水槽でプロジェクションマッピングを行なうという発想に至った経緯を教えてください。
ハードとしてのペンギン水槽には、ペンギンたちが反応をする変化をつけることが難しいため、「プロジェクションマッピング」という可変性の高いソフトを導入することで、ペンギンたちの多様な行動を引き出す取組みを実施しようと考えました。

――水面に映像を映すために、水槽に手を加えたりしたのでしょうか。
(上述のとおり)特に手を加えておりません。水槽の外に、プロジェクターやスピーカーを設置しております。

――プロジェクションマッピングの演出について、特にこだわった点と苦労した点を教えてください。
ペンギンたちがどのように反応をするのかが、実際に投影するまでわからなかった点です。ペンギンたちにとっても、お客様にとっても楽しめるコンテンツを目指すことが特に苦労をしました。

――プロジェクションマッピングを見て、ペンギンたちはびっくりしませんでしたか?
現時点では、驚くというより、特に若い固体を中心に興味津々といった反応をしています。底面に映し出される映像に向かって潜ったり、光の動きに合わせて追いかけたりしています。これを専門的には、「探索行動」と呼びます。

実はすみだ水族館では、以前よりペンギン水槽の近くで音楽イベントを開催していました。この時も、閉館後にリハーサルを行い調整することで、ペンギンたちが驚かない音楽・音量を心がけていたそうです。

ちなみに、ペンギンたちが楽しんでいる時、気分が良い時の見分け方も教えてもらいました。
何かを発見して、一生懸命に潜ったり泳いでいるとき、イルカみたいなジャンプをしながら泳いでいるときなどは楽しんでいる。羽づくろい、のび、あくび、おなかをつけて寝ている、片手片足をたたんで水に浮いているときはリラックスしているそうです。
実際に、ペンギンたちは潜ったりジャンプしたりを繰り返していたので、かなり楽しんでいたのではないでしょうか。

ペンギンたちの反応を見るには、水槽の横から見るのが良いですが、上から見るとプロジェクションマッピングの鮮やかな色合いを楽しめます。ぜひ2回見ることおすすめします!
(エキサイトニュースTwitter中の人)

■すみだ水族館『Penguin Candy』開催概要
開催期間:2015年3月21日(土)〜7月17日(金)
開催時間:1日5回(いきものの体調等により開催しない場合あり)
(1)12時00分〜12時10分
(2)14時00分〜14時10分
(3)16時00分〜16時10分
(4)18時00分〜18時10分
(5)20時00分〜20時10分

※最新情報はすみだ水族館Facebookページをご覧ください