BIGBANGファン「女の嫉妬」にダレノガレ明美も被害に
2月末、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されたファッションフェスタ「第20回東京ガールズコレクション2015 SPRING/SUMMER」(通称:TGC)でBIGBANGが大トリをつとめ、同イベントは盛況のうちに幕を閉じた。
BIGBANG×「TGC」10周年のコラボは業界関係者やファンからの評判も上々で大成功だったわけだが、その陰で、K-POP好きで知られるタレントのダレノガレ明美がBIGBANGファンに絡まれる事態が発生していた。
TGCにモデルとして出演していたダレノガレ明美。イベント終了後、当日の様子をTwitterにアップすると、BIGBANGファンと思われるユーザーから「BIGBANGと写真撮ったんですか?」と、チクリと釘を刺すようなリプライが送られたのだ。これに対し、ダレノガレは「私は出番が終わってからすぐ出てしまったので会ってもいないですし、写真なんてとんでもないです!安心してください!」と返信。
「業務連絡か!」というくらいの素っ気ないレスで、むしろコメント欄では「しつこい!」「これだからK-POPファンは〜」といった、彼女の“アンチ”と化したBIGBANGファンをディスる声が上がる始末であった。
どうせ絡むなら、G-DRAGON(BIGBANGリーダー)の彼女ともっぱら噂の水原希子にでも「久々のデートだったんですか〜?」と直撃すればいいのに……とも思うが、「そんなリアルは知りたくないのよ!」というファン心理なのか。
ダレノガレ明美といえば、前述の通りK-POP好きで知られ、東方神起のファンからのバッシングを受けて立ってしまったために“炎上”した過去もある。
もともと自分の本意ではないことに黙っておらず、“アンチ”ともバトルするタイプのタレントではあるが、K-POPファンの側からしても、「なぜダレノガレ明美がBIGBANGと一緒に写真を撮ったのかどうか」を知りたいのだろうか?……と思ってしまう筆者はBIGBANGへの愛が薄すぎだろうか。
「関係者席」で目立つ有名人に嫉妬の嵐ただ、BIGBANGのオフィシャルファンクラブ「VIP JAPAN」に加入していてもなかなかチケットが取り難くなっている状況は確かにある。そんななかで、とかくBIGBANGは芸能人にもファンが多いため、「一般のファンはチケット取るのも一苦労なのに!」といいたくなる気持ちなるのも当然かもしれない。
関係者席--大概、アリーナ真正面ブロック真ん中とか、会場によっては2階席の真正面、ドームならVIP席はステージ正面のゴンドラ席など--でノリノリの姿を見せつけられたら、そりゃあムカつく気持ちになるのも分かる。しかも、そのチケット自体、有名人の場合は自分で苦労して取る類のモノでもないであろう。
関係者席とは、本来はスーツを着た仕事関係の人間などが視察や“おつきあい”で来ることが多いもので、明らかに“ファン丸出し”の人がいると目立つ席でもある。そんな場所で、超ノリノリで踊っていたという道端アンジェリカはいっそ清々しい気もするが、ファンを公言する芸能人に対して「そもそもウチら一般人と違って、そっちは芸能人ってだけで立場が有利なんだから、いちいち見せつけないでよ!」というやっかみの気持ちがあっても仕方ない。
とくにK-POPのアイドルの場合、小さい会場でのファンミーティングやショウケースなど、ファンとの距離が近いところから活動が始まることが多いし、タレント側のファンサービスも熱心なので(BIGBANGもデビュー当時は塩対応じゃなかった。確かに、一生懸命だった!)、やがて「手が届かない」感が強くなってしまうと余計に、芸能人による「特権階級」感、「コネ」感が許しがたいのだろう。
まだまだ衰えぬ!? K-POPファンの熱量2001年に日本デビューした、東方神起の先輩グループ「神話」の頃からのK-POPファンは、そもそも日本でのコンサート自体が滅多にないので(韓国まで追っかける熱心なファンもいたにはいたろうが)ほどほどに応援していたものだ。しかし、2005年に日本デビューした東方神起が2008年前後で爆発的に売れ、勢い入れ込んだものの、2009年の分裂騒ぎで出鼻をくじかれたあたりでファンたちの熱い気持ちが迷走し始めたように思う。
そして、BIGBANG以降のK-POPブームにSNSの発達も相まってファンによる“祭り”の狂乱を招いた。その勢いは、一大コリアンタウン・新大久保の街の雰囲気を、K-POPバブルの“人気観光地”へと一気に変えてしまうほどだった。
これは私見なのだが、K-POPのファンはほとんどが女性であるが故に、日韓で分かれて活動するアイドルたちに対し「アナタ(アイドル)は本当は本宅(韓国)よりこっち(日本)の方が好きよね!? ねっ!!」……というように、韓国のファンに対して妙なライバル心があるように見える。“ファン度”を競っているのではないかと思えるのだ。
いやいや、大丈夫ですよ、と申し上げたい。本国・韓国では、ファンのメイン層であるティーンエイジャーは移り気なものと認識されている。むしろ日本の“お姉様方”のご執心ぶりには、タレントも事務所側も心底喜んでいるはず。だって、やたらMCで「ずっと応援してください」とか「待っていてください」とか言うじゃないですか。
彼らにとって、日本のファンがそう簡単には“切れない”存在であることは確かである。
(文/ヨコヤマユー子)