遠藤保仁 (撮影/佐野美樹・PICSPORT)

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2015年の日本代表は遠藤のゴールで幕を開けた。1月4日、前日オーストラリア入りした日本代表は疲れの残る中、さっそく練習試合を組む。全体的に動きが重い中で33分、ミドルシュートを突き刺し先制点を決めたのは遠藤だった。翌日非公開で行われた練習試合でも先制点は遠藤のPK。「今日の試合で3試合連続先制ゴールです」と聞かれた遠藤は、質問者を向いてこう言った。

「練習試合と本番は違います。あまり気にしていません。ただ、どんなゲームでも得点に絡んでいけているのはいいと思います」

そんなことは気にしていない、と表情が語った。冷静さは常に保ったままだ。次に聞かれたこの日の貴重な先制点についても淡々と語った。

「先制点はフリーだったので。枠に飛ばすことだけを考えていました。入ってよかったかなと思います。浮かしてしまえば風とともに上に行くと思っていたので、下がスリッピーなので浮かさず枠に行くことだけを考えました」

難しい初戦に勝ったことで、日本代表は楽になった。とりあえずは喜んでいいのではないか。

「白星でスタートできたのはよかったと思います。次に勝てばほぼ予選突破できますが、今日の試合は忘れるべきだと思いますし、みんな今日の試合で満足していないと思います。次の試合に向けてまた、いいコンディションで迎えればいいかと思います」

「ただね、チャンピオンにならないといいスタート切っても意味が無いし」

そう言ったときの遠藤の目はこの日の話の最中で一番厳しかった。

「いいスタートを切ってチャンピオンになった、と言えるようにしたいと思います」

【取材・文/山本遼太郎】

遠藤保仁

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ 香川真司

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ 岡崎慎司

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ 本田圭佑、遠藤保仁

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ 吉田麻也

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ 岡崎慎司

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ 武藤嘉紀

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ 本田圭佑

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ ハビエル・アギーレ監督

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)


▼ パレスチナ戦の先発イレブン

(撮影:佐野美樹/PICSPORT)