2015年を盛り上げるクルマは、なにも国産車だけではありません。2014年は輸入車スポーツカーをはじめ、セダンやSUV、そしてEVなど個性豊かなモデルが登場しました。

その勢いは2015年も留まることを知らず、長年の人気を誇る名車のフルモデルチェンジをはじめ、完全新作のモデルまで、多くのクルマが日本上陸を控えているのです。

フォード・マスタング 

欧州車とは違った独特な味わいで多くの人を虜にするアメリカンマッスルカー。その象徴的な一台「フォード・マスタング」が新型となって日本へ上陸します。

迫力あるフロントマスクやロングノーズ・ショートデッキのプロポーションなど、往年のアメ車らしさは変えずに、シャープな形状のヘッドランプや航空機のコクピットをモチーフにしたインテリアで先進性をアピール。

大きく変わったのがエンジンで、屈強な体格を動かす心臓はパワーと効率をバランスさせたという2.3L 直4ターボ。これまでの逞しさにくわえて、知性を新たに身に付けた駿馬の実力やいかに?

 

メルセデス・ベンツ AMG GT 

Mercedes-AMG GT (C 190) 2014

スポーツカーの王者といえば、多くの人が「ポルシェ・911」を挙げます。登場から半世紀もの間、数多の挑戦者を退け、王座に君臨してきたこのモデルにメルセデスAMG社が送り込んだのが「AMG GT」なのです。

2009年に「300SL」を彷彿とさせるガルウィングを採用して話題を呼んだスーパースポーツカー「SLS AMG」と同じくメルセデスAMG社による完全独自開発。「SLS AMG」で培ったノウハウを活かし、ボディにはアルミニウムのほか、一部にはマグネシウムを用いて、徹底的な軽量化と高剛性化に成功。そのボディのフロントに収まる4.0L V8ツインターボエンジンは、462ps/600Nmという驚きの性能を誇ります。

肝心の価格や導入時期は明かされていませんが、日本上陸の際は再び話題沸騰となること間違いなしの一台であります。

 

アウディ・TT 

Audi TT Coup

登場は2007年ですが、いまなお衰えることのない先進的なルックスから多くの羨望と人気を集める「アウディ・TT」。流麗なプロポーションはそのままに、ヘッドライトはフルLED化するなど、先代でも好評だった未来的なスタイルに磨きがかけられています。

さらに、VWグループのモジュラープラットフォーム“MQB”を採用。アルミニウムの使用範囲を広げて従来比で50kgの減量も達成することで、走行性能も向上しています。

クーペだけでなく、ロードスターや5ドアハッチバックといった豊富なバリエーションにも注目。日本へは春ごろの導入が見込まれています。

 

ジャガー・XE 

XE_S_EXT_DRI_01

「セダンが売れない」と言われて久しいですが、「メルセデス・ベンツ Cクラス」や「BMW・3シリーズ」など輸入車に限って言えば、セダンのニーズは確実にあるといえます。そんなDセグメントのセダンにおけるドイツ車の牙城を崩さんと名乗りを上げたのが、イギリスの名門「ジャガー」です。

2015年夏に日本への導入が決まっている「XE」は、ひと目で「ジャガー」ファミリーの一員だと分かる精悍なエクステリアと「Fタイプ」譲りのスポーティかつ上品な仕立てのインテリアが最大のポイント。ちなみに、いち早く日本に上陸する「XE First Edition」が限定400台で受注を開始しています。

 

■ランドローバー・ディスカバリースポーツ 

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右肩上がりのSUVは、ここ日本でも多彩なモデルを選ぶことができます。そんな群雄割拠のSUVにおいて、老舗であるランドローバーが新モデル「ディスカバリースポーツ」を投入、すでに受注がスタートしています。

路面を問わず最適な走りを実現させる“テレイン・レスポンス・システム”や、3列目シートを備えるなど、「レンジローバー・イヴォーク」風の都会的なルックスを纏いながらも、実用性は随一。また、2.0L 直4ターボと9速ATを組み合わせて、徹底的に効率も磨きあげたパワートレーンも特徴のひとつ。

ランドローバーが培ってきた“デザイン・実用性・品質”がすべて詰まったモデルが、猛者が集うSUVの覇権を握る日は近いかもしれません。

(今 総一郎)

百花繚乱!! 2015年に乗りたい!注目の新型車【輸入車編】(http://clicccar.com/2015/01/03/284837/)