泣き顔にグッと来るし、このスタートラインは距離が縮まるというか。

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「男は女の涙に弱い」と言われるけど、あれ、マジです。守ってあげなきゃ! と思わされるのかしら。逆に、男の涙にキュンと来る女子の心理も聞いたことがある。母性本能をくすぐられるのかな?

さて。実は11月4日、泣き顔を見せ合う婚活イベントが開催されました。泣いた状態で、男女が打ち解け合います。その名は「涙婚(るいこん)」 。

皆さん、「涙活」ってご存知ですよね。「1カ月に2〜3分だけでも能動的に涙を流す時間を設けることで心のデトックスを図る」をコンセプトに、泣ける動画や「泣語」(泣ける落語)を提供する、最早おなじみのイベント
「『涙活』では、参加者同士が交流を持つ“涙友タイム”という交流時間を設けています。そこで出会った男女がカップルになるケースも少なくありません。泣き顔を見せ合い、“素”の状態で交流することで距離が縮まるのかもしれません」(「涙活」プロデューサー・寺井広樹さん)
なんと、実際に「涙活」による出会いをきっかけに結婚を果たしたカップルが1組いるのだそう。
「涙腺(泣きツボ)の似た人同士が結婚すると、上手くいく傾向があるように思います。感動を共有できるということは、より幸せで豊かな家庭生活に必ず繋がっていくものだと考えています。ですので、改めて『涙活』×『婚活』という形で開催してみようと考えました」(寺井さん)

というわけで、「涙婚」イベント当日がやって参りました。今回は、結婚相談所サンマリエとのコラボレーション企画。ちなみに参加費は、男女ともに1,122円(いい夫婦)で設定されております。……語呂はいいけど、安過ぎるよ! 明らかに、採算度外視ですな。申込時に「名前」、「性別」、「年齢」、「泣きツボ」を記入し、そこからは抽選で参加者を決定。今回は46人からの参加希望が寄せられ、男性12人と女性16人が参加しています。
婚活疲れの方もいらっしゃるかと思いますが、涙婚はそういった方々にも有効です。涙を1粒流すだけでストレスフリーな状態が一週間続くと言われているからです」(寺井さん)
参加者の年齢層は、20代後半〜30代後半が主。職業は営業職、広告デザイナーなど主に会社員の方々が集合しました。

では、いよいよプログラムがスタート。まず初めは、泣石家霊照さんによる「泣語」を聴きましょうか。

……なるほど、やはり今回は“結婚”をテーマにした小噺を披露していただいています。霊照さん曰く、「涙婚」の度に新しい小噺をおろしてくれるらしく。やはり、「結婚」や「恋愛」が題材となるようです。

続いては、“泣ける動画”7種を皆で鑑賞。

ここでいよいよ落涙する人が続出、会場内からはズルズルと鼻をすする音が聴こえます。……ちょっと待ってください、参加者のみならずスタッフさんまで着火してるじゃないですか! 逆に言えば、それほどの破壊力があるという証明か。

実は、このくだりが肝なんです。どの動画で最も泣いていたか、スタッフが密かに参加者一人一人の様子をチェック。その後、一番泣けた動画を表すシールを名札に貼り、“泣きツボ”が同じ同士を同テーブルに集める席替えと相成ります。

じゃあ、席替え行きます。ここからは、存分に交流していただきましょう! 各々のテーブル組がチャペルで夜景を見ながら語らったり、仲を取り持つ「泣人(なこうど)」(涙を活かし、男女の仲を取り持つ人)がいい具合に仲介してくれたり。

この辺りから、盛り上がりを見せるテーブルが少なくありません。やはり泣き顔を見せつつの初対面、壁は取り払いやすいのかしら? 

では最後に皆さん、「ラブチャンスカード」に記入してください。
「もう一度、会いたい!」「もう一度、“泣きのツボ”について話し合いたい!」と思う方の名前を記し、もしも相思相愛ならば後日にまた連絡が取り合えるというシステムです。

でもその前に、最後に自己PRをカマしてもらいましょうよ! 今日の感想でもいいし、アピールポイントでもいいし、“泣きのツボ”を主張していただいても良い。
「女性が泣く前にソッとハンカチを渡せる男でいたいのですが、その前に高確率で私の方が先に泣いてると思います」
“頼り甲斐”と“涙もろさ”をアピる男性も出現し、この辺は「涙婚」ならでは?

今後、同イベントは2〜3カ月に一度の開催を予定しているそうなので、“泣き”からの出会いを考えている人は「涙婚」ウェブサイトを要チェックです。
(寺西ジャジューカ)