今月8日、ニューヨークヤンキースのイチローがウエーバーにかけられたことが明らかになった。MLBにおけるトレード期限は先月末までとなるが、ウエーバーを公示し他球団が獲得を希望すれば8月以降もトレードは可能となる。

特に上位チームに負傷者が出た場合（イチローであれば外野手）、その補強としてトレードが行われることも多く、今回のウエーバー公示によりイチローが他球団へ移る可能性も浮上した。

すると、10日放送、フジテレビ「すぽると！」ではスポーツジャーナリストでMBLに精通するAKI猪瀬氏がウエーバーについてコメントした。

「8月に入ってイチロー選手がウェーバー公示をされていたということなんですが、ウェーバー公示イコール即トレードという話ではないと思います」。こう切り出した猪瀬氏は「ヤンキースとしては現時点でイチロー選手がFAのマーケットでどのくらいの市場価値があるのか。市場のリアクションを知りたいということでウェーバーに載せただけなので、即トレードということは現時点では全くない」と否定している。

スタメンに名を連ねる機会は激減し、あったとしてもチームメイトの負傷によるスライド出場といったケースも増えたイチロー。出場すれば見事な守備や走塁で健在ぶりをアピールしてはいるが、これまでに比べても三振する割合は上がり、打率も低迷。名門ヤンキースで一軍に名を連ねるには崖っぷちの状況であることには変わりなかった。それでも猪瀬氏は「イチロー選手以外のビッグネームの選手が契約最終年にウェーバーに載せられることはあります」と語っており、イチローがトレードされる可能性は少ないという見方を示した。