米国のブログ「henninglove.blogspot」では、米国在住の米国人女性が日本食について感想をつづっている。

 筆者は、どんな文化においても最も大切なのは食だと記している。そして日本には、北は北海道から最南端の沖縄まで、郷土料理は豊富にあり、それぞれの料理が異なり、その多様性について筆者も把握しきれていないと打ち明けている。

 日本人は食通で知られており、味はもちろんのこと、見せ方も工夫されていると高く評価。日本食といえば、寿司(すし)を思い浮かべる人が多いが、米国で食べるすしが本当の寿司ではないと伝えている。

 米国ではレインボーロールやカリフォルニアロールなどが好まれるが、これらのすしは日本に存在しないと語っている。巻きずしは米国で一般的なすしロールに近いが、マグロやキュウリだけで作られたシンプルなすしだと説明。

 また日本で食べるにぎりずしは、米国のすしとは明らかに違っており、新鮮で生臭くないので食べた瞬間、驚くかもしれないと述べている。残念なのは、米国の寿司に比べてかなり小さいことだという筆者。しかし魚の種類は数えきれないほど豊富だと好印象を語っている。

 また日本では、うどんやソバのほかにも数々の麺類があり、どれも米国で食べるものより、スープがおいしいと感じたという。なかでもラーメンは鶏肉や豚肉のブイヨンスープが多く、トッピングもさまざまだと語り、気に入った様子。ラーメンは日本で大きなビジネスとなっており、それだけ需要が多いことを物語っていると背景について説明している。

 さらにラーメンは地域によっても味が変わると紹介。北海道ではカニやホタテ貝といった海産物、あるいは名産のトウモロコシを使っている。また関東では海藻やゆで卵、チャーシューがベーシックなパターンだと紹介。筆者は、日本人がいかにラーメンに真剣かというと、日本にはラーメン博物館があるほどで、テレビ番組では常に日本全国のラーメンを特集していると伝えている。

 筆者は、ほかにも地方によって異なる料理はたくさんあり、日本食を知ると各地を旅行していても楽しみが深まるので、訪日前に学んでおくことをお勧めしたいと締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)