実際にキャバクラへ行き、役づくりを行った岡本あずさ

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 清純派女優の岡本あずさがキャバ嬢役に体当たりで挑戦した映画『センチメンタルヤスコ』の完成披露試写会が都内で行われ、主演の岡本に加え、共演者の高木万平、堀江慶監督、そして主題歌を担当したMay J.が舞台あいさつに登壇した。役づくりのために実際にキャバクラへ行ったという岡本は、ベッドシーンにも挑戦した撮影を「楽しかった!」と振り返るなど、大物女優の片りんを見せていた。

 本作は、何者かによって首を絞められ意識不明になった主人公・ヤスコが入院した救急病棟の待合室で巻き起こるノンストップ・バイオレンス・サスペンス。容疑者である彼女の恋人だった7人の男が病院に呼び出され、次々に衝撃の過去が明らかになっていく……。

 主演の岡本は、「Seventeen」モデル出身で、近年はテレビドラマ「ストロベリーナイト」「勇者ヨシヒコと魔王の城」など次々と話題作に出演している注目の女優。まだ19才という若さながら、本作では心に闇を抱えたキャバクラ嬢・ヤスコを熱演している。岡本は、出演者みんなでキャバクラへ行ったことを明かし「監督は両隣に女の子をはべらせてほんとに楽しそうでした」と暴露。役柄に関しては「7人の男性に愛される役というのは普段ないことなので、最初は戸惑いもあった」としながらも、「一作品でハイテンションになったり、落ち込んだり、いろんな表情を見せることができて楽しかったし、勉強になりました」と語るなど、本作で実力派女優へと開眼したようだ。

 一方、ヤスコをめぐる男7人のうちの一人であるキャバクラ店員を演じた高木は、キャバクラ体験でボーイから「人を見ることだよ」と役づくりのアドバイスを受けたことを明かした。高木は『桜蘭高校ホスト部』に出演しており、目下人気急上昇中。終盤、May J.が主題歌のサビの部分を披露して会場を感動させた。

 原作・脚本・監督を務めたのは、映画『ベロニカは死ぬことにした』の堀江慶。タイトルには「ヤスコとの切ない回顧録という意味合いを込めた」と告白。ヤスコをめぐる7人の男には滝藤賢一、和田正人、仁科貴ら若手イケメン俳優が多数出演している。(福住佐知子)

映画『センチメンタルヤスコ』は4月21日より渋谷ユーロスペースほかにて公開