――11月15日のJリーグ理事会での審査で通過しましたが、そのときの気持ちは?

今泉「『通ったんだ』ぐらいですね。まだ何も決まってないし、せっかく通ったんだから“詰め”をしっかりしないといけないと思いましたよね。すごい慎重になりました」

石黒「通るだろうなと思ったところはありましたが、われわれはクラブや行政の苦労を近くで見てきたので、その方たちのことを思うとジーンときましたよね」

今泉「9月のある集まりで、行政の部長さんから『われわれのやることはすべてやったので、あとはみなさんにまかせたよ』と言っていただき、すごく胸に響きました」

石黒「本当に行政の方ががんばってくれた。これはすごいことだと思いますよ」

■相模原戦の動員が左右する

――最終戦翌日にJリーグから連絡が来るまでは安堵できないですね。

石黒「本当にその通りですね。毎日のこの気持ちのモヤモヤ感はすごいですよ。今はメンタルがかなりやられてますよ。昇格が決まってからやりたいことはありますが、先のことを考えるとあまりいいことがないので(苦笑)、今はとにかく目の前のことに集中したいと思っています」

――今後Jリーグに上がっても、この努力があったことは忘れてはいけないですね。

今泉「努力した人の数が、この1年でものすごく増えたということがクラブにとっての財産となると思います。自分の経験として、どんな段階を踏んだのかを当事者として体験してくださったので、苦しいときもこれからずっと乗り越えられるかなと、勝手に思っています(苦笑)」

――あとは観客動員ですね。Jリーグ基準の平均観客数3千人ギリギリのところです。23日の相模原での試合の動員が左右することとなりそうです。

石黒「相模原での試合なので、少しでも観客を増やすために力になりたいと思っています。そのためにこの10日間ぐらいで5千枚ぐらいのチラシ配りを行いました」

――23日のホンダロック戦に多くの人に来てもらって、後押ししてもらいたいですね。

石黒「われわれは発信力がまだ弱いので、この試合に向けて動員計画でいろいろ仕掛けたのですが、どれだけ効果があるかは分からないです。相模原での試合ということで、3千人来てくれれば御の字だと思っています。でも、J2ということが見えてきたことで、いろいろあるかと思いますが、50人でも100人でも多く入ってくれればいいと思っています」

■著者プロフィール
佐藤拓也
1977年生まれ。北海道生まれ、横浜育ち。日本ジャーナリスト専門学校卒業後、フリーランスのライターとして活動を開始。その後、「EL GOLAZO」や「J’sGOAL」、「週刊サッカーダイジェスト」「週刊サッカーマガジン」「スポーツナビ」などサッカー専門媒体に執筆。現在はJ2を中心に様々なカテゴリーを取材して回っている。


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