プロジェクトは、時間とカネと出来が3つどもえのトレードオフ。だれがなにをやっても、別の成功定義を立てれば、それは「失敗」にさせられてしまう。これを乗り切るには、コンセンサス法は無理。祝賀法か、先送り法しかない。

 いまどきだれも、リーダーなんか引き受けるもんじゃない。だれがなにをやったって、絶対に「失敗」する。なぜなら、外部のやつらは、それが「失敗」であるとなるような、別の「成功」の定義をかってに立てるから。

 ようするに、こういうことだ。プロジェクトというのは、時間とカネと出来が、三つどもえでトレードオフになっている。だから、目標は、いつまでに、いくらで、どれだけのことをする、という三脚定義に基づかないといけない。ところが、昨今、不景気の中のプロジェクトは、たいてい、このままじゃあかん、どぎゃんかせにゃならん、とような行き詰まりから始まる。とにかく現状から脱出するのが急務だ、とされる。しかし、これでは、じゃあ、どこへ行くのか、何も定義されていない。とりあえず現状を脱したとしても、こんな風になるくらいだったら、前の方がましだった、と言い出すやつがかならず出てくる。それも、おうおうに、そのプロジェクトを依頼したやつからだ。


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